統合失調症について/3.治療をはじめる前に知っておきたいこと【診察と診断-①】

心の病気

●診察は問診が中心

統合失調症の診察は、患者さん本人と家族との問診を中心に進められます。
本人が家族の同席をいやがる場合には、別々に話を聞くこともありますが、治療方針に関しては、必ず本人と家族が同席して話を聞くことが大切です。
重要な治療方針について、お互いの理解が異なっていたり、家族だけに何か説明したのではないかと患者さんが疑心暗鬼になったりするおそれがあるからです。

問診では、主に次のようなことが聞かれます。

■どのような症状があらわれたか
■症状はいつごろからはじまったか
■症状はどのような経過をたどったか
■社会生活や日常生活にどのような支障が見られるか

ほかに、生育歴(生活歴)、既往歴、家族歴などの情報も、診断には欠かせません。

本人に病識がなかったり、陽性症状のために興奮状態にあるようなときは、本人への問診が困難となりますので、その場合は家族への問診を中心に進められます。

医師から質問される内容については、家族があらかじめメモにして持参すると、問診もスムーズにいきます。

●診断確定のための各種検査

統合失調症と確定するために、問診と同時に、CT検査やMRI検査、血液検査、髄液検査などが行われることがあります。
これらの検査は、統合失調症かどうかを診断するためというより(統合失調症は画像検査などではわからない)、統合失調症以外の病気を除外するための検査といえます。
これらの検査で調べることは、主に以下の2つです。

■身体疾患から生じる精神症状
脳腫瘍、ウイルス性脳炎、側頭葉てんかん、せん妄、甲状腺疾患などの身体疾患から統合失調症に似た精神症状があらわれることがあります。

■薬物の使用から生じる精神症状
麻薬や覚醒剤の使用によって、幻覚や妄想が引き起こされることがあります。
そのため、これらの薬物の使用がないかどうかを調べます。
また、処方薬によっても精神症状が出ることもあるため、処方薬の有無も確認します。

以上の検査で、いずれでもないとわかれば、統合失調症の可能性が高くなります。

⇒②へつづく

奈良 心理カウンセリングルーム
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