統合失調症について/5.統合失調症の治療-② リハビリテーション【認知行動療法-1】

心の病気

●ゆがんだ認知と不適切な行動の両方を改善

統合失調症に効果のある精神療法として近年注目されているのが、「認知行動療法」です。
認知行動療法は、もともと主にうつ病や不安障害の患者さんに対する治療法として行われていましたが、統合失調症の患者さんにも有効であることが実証され、統合失調症の治療ガイドラインでも推奨されています。

認知行動療法は、「認知療法」と「行動療法」の二つが統合された治療法で、米国で開発されました。
認知療法は、その人の考え方や認識の仕方(認知のゆがみ)の修正をはかりながら問題点を解決していくもので、行動療法は、不適切な行動は誤った学習の結果と考えて、徐々に適切な行動をふやしていけるように再学習を行っていくものです。

●認知・行動・感情の3つのバランスをとる

認知行動療法の基本となるのは、「認知(考え)」「行動」「感情(気分)」の3つの要素です。
この3つの要素が正三角形のようにバランスがとれているかどうかを見ながら、問題解決の糸口を探っていきます。

認知や行動、感情の一部分だけに注目していると、人間関係や仕事上で失敗したとき、その原因がどこにあるのか気づくことができません。
認知行動療法は、この3つの関係性に着目し、認知の内容を深く掘り下げ、自分ではコントロールできない「自動思考」(ある状況に置かれたときに自然と浮かんでくる思考やイメージ)を自覚して、マイナスとなる考え方を修正するきっかけを見出します。

自動思考をとらえる(言語化する)と、認知の意外性に気づくようになります。
さらに認知を掘り下げていくと、自分の「スキーマ」を発見します。
スキーマとは、その人自身の持って生まれた要因や生まれ育ってきた環境などから育まれた人生観や価値観、個人的な信念、ものの見方などです。

自分のスキーマに大きな問題があるために、誤った信念が症状を引き起こしていることに気づき、その信念がいつも正しいわけではないことが認識できれば、そこから治療への道が開けます。

⇒ 2.へつづく

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