統合失調症について/7.再発予防と自宅療養のポイント 【再発の原因…服薬中断とストレス-2】

心の病気

この中で、実際に服薬を中断した人の場合は、「自分が病気だと思っていなかったから」「薬を飲むことに納得がいかなかったから」を理由にあげた割合が高く、一方、服薬をやめようと思ったがやめなかった人の場合は、「副作用がつらいから」「薬の効果が感じられなかったから」「一度に飲む薬の量が多かったから」などと薬剤の効果や副作用を理由としてあげています。
こうした理由は、やめたいと思うきっかけにはなっても、それだけでは服薬の中断には至っておらず、むしろ、病気や服薬の意味に対する理解不足が、実際の服薬中断につながっていることがわかります。

また、この調査では、患者さんの服薬継続の理由のトップは、「再発を予防できると思ったから」でした。
次に多かったのが「主治医の指示通りに飲まなければ病気はよくならないと思ったから」「薬の効果を実感したいから」という回答でした。
この背景には、症状を抑えるという薬の効果だけではなく、再発を予防するという長期的な効果を理解していること、さらに副作用のつらさよりも、再発を防ぎたいという気持ちのほうが強く、それが服薬の継続につながっているということが示唆されています。

そして、再発予防への具体的な取り組みとしては、「主治医の指示があるまでは治療を中止しない」「調子の悪いときは主治医や家族など信頼できる人に相談する」「主治医の指示通りに服薬する」をあげた人が多く、再発を防ぐためには、服薬の意味を正しく理解するとともに、主治医をはじめとする周囲とのコミュニケーションが重要であることがわかります。

●「ストレス」も再発の引き金になる

統合失調症を発病したきっかけが、環境の急激な変化や人生の大きな出来事であったような場合、また同じような状況や環境に置かれたときに再発しやすくなります。

進学、就職、恋愛、結婚、出産など、人生の大きな節目や、「急に仕事の量がふえた」「配置転換(異動)になった」「リストラされた」「急に引っ越すことになった」などといった予期しない出来事や、大きなエネルギーを要する変化は、精神状態を不安定にし、大きなストレスとなります。

くり返し述べているように、もともと統合失調症の患者さんは「変化」に弱い傾向があります。
ささいなことでも、新しいことに出合うとせっぱ詰まったり、緊張しやすくなります。
特に、本人が意気込みすぎていたり、まわりから過度に期待されているようなときは注意が必要です。

ストレスとなるような変化があったときには、まわりは患者さんの精神状態を安定させるように配慮をする必要があります。
また、患者さんは、自分はどういうときにストレスを感じやすいかを知っていると、それにそなえることができます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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