統合失調症について/7.再発予防と自宅療養のポイント 【再発の原因…服薬中断とストレス-1】

心の病気

●統合失調症は再発しやすい病気

統合失調症の療養生活でもっとも注意しなければならないのは再発です。
統合失調症のような精神疾患の場合、治療によって症状がある程度おさまっている状態を「寛解」といいます。
寛解は「治癒」ではないので、再発するおそれがあります。
寛解は、火山でいえば「休火山」の状態だといえます。
服薬を怠ったり、急なストレスがかかったりすると、再び噴火する(再発する)危険性があるのです。

統合失調症の場合は、残念ながら、再発や再燃(よくなりかけた症状がまたぶり返すこと。再発はいったん回復したあとに再び症状が出てくること)をまったくゼロにすることは非常に困難です。
統合失調症は、「ようやく調子がよくなってきたと思ったら、また妄想や幻覚がぶり返してしまった」ということをくり返すほうがずっと多い病気です。

注意しなければならないのは、再発をくり返すたびに、症状が慢性化し、治りにくくなることです。
また、再発をくり返すと、患者さん本人だけでなく家族も自信や希望を失い、療養生活に悪い影響をあたえます。
ですから、統合失調症の場合は、再発の防止が非常に大きな課題であることをしっかりと肝に銘じておく必要があります。

●再発の最大の原因は「服薬の中断」

再発の原因の中でもっとも多いのが、患者さんが勝手に薬を飲むのをやめてしまうことです。
NPO法人地域精神保健福祉機構・コンボ(千葉県市川市)の2010年の調査によると、患者さんの約半数が、自己判断で服薬を中断し、また、患者さんの7割以上が1カ月以上服薬を中断したと報告されています。
そして、自己判断で服薬を中断した場合、約8割の患者さんが再発を経験しています。
この調査結果を見ても、いかに服薬の中断が再発につながるかがわかります。

患者さんが服薬を実際に「やめた」、あるいは「やめようと思った」主な理由を次にあげてみます。

■副作用が気になったから、つらかったから
■薬に頼らないで自分で治したいと思ったから
■薬を飲むことに納得がいかなかったから
■症状が改善し、薬は飲まなくてもよいと思ったから
■薬の効果が感じられなかったから
■自分が病気だと思っていなかったから
■一度に飲む薬の量が多かったから

⇒「2」へつづく

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