統合失調症について/2.統合失調症とはどのような病気か【統合失調症になる原因・きっかけ①】

心の病気

●病気を引き起こすいくつかの要因

統合失調症の根本的な原因はまだ解明されていませんが、一つの原因に起因するのではなく、いくつかのリスク要因が重なって発症すると考えられています。
現在考えられている原因としては、脳の生物学的な要因、心理的な要因、遺伝的な要因、環境的な要因などがあります。

■脳の生物学的な要因

脳内では、情報をやりとりするために、多くの「神経伝達物質」が分泌されていますが、その中のドーパミンの失調が、統合失調症の発症に深くかかわっているとされます。
ドーパミンは、注意、意欲、感情、学習、運動調節といった人間の大切な機能をつかさどる物質で、その過剰な分泌、あるいは機能低下が、統合失調症の陽性症状や陰性症状を引き起こすと考えられています。

また、統合失調症の患者さんの脳について調べた研究では、前頭葉や側頭葉などの部位、また海馬や偏桃体という部位に萎縮が見られること、前頭葉の機能が低下していることなどが報告されています。

前頭葉は、思考や創造性にかかわる脳の最高中枢で、意欲や、情動に基づく記憶、実行機能などをつかさどっています。
また、側頭葉は、聴覚、嗅覚、情緒、感情などにかかわる部分で、言語、記憶などにも関係しています。
側頭葉に問題が起こると、記憶障害などを引き起こします。
海馬には記憶全体をつかさどる働きがあり、偏桃体には、攻撃反応や恐怖反応、あるいは情動的な記憶といった、もっとも原始的な活動をつかさどる働きがあります。

■心理的な要因

病気になりやすい本人の弱さやもろさ(これを脆弱性といいます)があり、そこへ、心理的、社会的、身体的ストレスなどが加わることで発症しやすくなるといわれます。

この弱さやもろさは、もともと遺伝的に病気になりやすい体質である場合や、母親の胎内にいたとき脳に何らかの障害(ウイルス感染や分娩時外傷、栄養障害等)を受けた場合などに生じるのではないかと考えられています。

ストレスに対する弱さ(ストレス脆弱性)はだれにでもありますが、統合失調症の人は、ストレスに対して過剰に(過敏に)反応する傾向が見られ、それが発症のリスク因子の一つになるとされています。
また、ストレスは、病気の再発にも大きな影響をあたえます。

⇒②へつづく

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