統合失調症について/4.統合失調症の治療-① 薬物療法【抗精神病薬の効果と種類-3】

心の病気

●使う種類や量は人によって異なる

抗精神病薬には多くの種類があり、それぞれ効果の違いがあります。

全ての患者さんに同じ薬が効くとは限らないので、患者さん一人一人の症状に合わせて適切な薬を選ばなければなりません。
そのためには、ある程度の試行錯誤が必要です。

患者さんごとに薬の種類や量が異なることは、統合失調症のような精神疾患に限らず、すべての慢性疾患に共通した特徴といえます。

●単剤療法が基本

かつて、日本における統合失調症の薬物療法では、多くの種類の薬を大量に投与する「多剤併用(大量療法)」が主流でした。

多剤併用とは、2種類以上の抗精神病薬を処方することですが、問題は、同じような効果の薬を2種類以上併用することです。
また、不眠、焦燥、幻聴などの一つ一つの症状に対して薬が処方される場合も問題です。

多剤を併用すると、結果的に大量の薬を服用することになります。
そのため、効果よりも副作用のほうが強く出てしまうおそれがあります。
必要以上に行動が抑えられる過鎮静と呼ばれる状態を引き起こしたり、手足のふるえや耐えがたい運動症状などの副作用をもたらしたりすることがあるので、患者さんが服用をやめてしまう大きな原因となります。

また、はじめから複数の薬を出しては、どの薬が効いて、どの薬が副作用を生じさせているのか特定できないという問題もあります。

したがって、現在の統合失調症の薬物療法は、抗精神病薬をできるだけ単剤で、しかも少量からはじめ、徐々に増量しながら経過を観察するという方法が望ましいとされています。

なお、抗精神病薬は、一般には内服薬として処方されますが、医療機関によっては注射剤(デポ剤)を用いることもあります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/