自己愛性パーソナリティ障害について/2.障害のしくみ 「いつも自分以上でなければならない」強迫観念が引き起こす【行動パターン】

心の病気

プロセスに価値はない。
コツコツ続ける意味がない

ものごとを成し遂げるためには、努力を積み重ねる必要があります。
ところが、自己愛性パーソナリティ障害の人は、コツコツと地道な努力を続けることが苦手です。

●コツコツまじめにやるのは凡人のやることだと思っている

また、自分でものごとを評価する内的価値が存在せず、他人に評価されることしか意味がないと感じ、コツコツやるプロセスには価値を見出すことができません。
能力や要領で、ラクに成果が出ているあいだは、自信に満ち、高い自尊心も守られます。

自分は特別な人間で、コツコツ努力するのは凡人のやることだと思い込んでいます
しかし、結果が出そうにないと、ますます努力することができなくなります。
最終的に、残る選択肢はどんどん失われていくという生き方に陥ってしまいます。

●凡人に追い抜かれそうになると、やめてしまう

成長するにつれて、ますます努力をしないと結果は得にくくなっていきます。
ところが、自己愛性パーソナリティ障害の人は、それでも努力をすることができません。
あくまで「努力は凡人のすること」で、自分のような特別な人間のすることではないと思ってしまうのです。

内的価値がないため、プロセスそのものに楽しみを見出せないということも影響しています。

一方で、努力をしている友人などを見ると、「もしかしたら、自分が努力しても、彼らにかなわないかもしれない」という不安が心をよぎります。
いままで見下していた友人から見下される自分の姿を思い描き、高い自尊心が傷つくことを極度に恐れます

このようなときに自己愛性パーソナリティ障害の人がとりがちな行動は、努力ではなく「不戦勝」。
地道な努力をして負けるよりも、あえて努力せず、戦わないことを選びます。
周囲から見ると引きこもりでも、本人の心のなかでは「栄光ある撤退」。
万能感を守るための選択なのです。
「不戦勝」でなくて「不戦敗」だということには、治療が進まなければ気づくことができません。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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