統合失調症について/4.統合失調症の治療-① 薬物療法【抗精神病薬の副作用-2】

心の病気

●便秘や立ちくらみなどの「自律神経症状」

また、抗精神病薬は、体中の内臓の働きを調整する自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスにも影響をあたえ、さまざまな症状を引き起こします。

具体的には、便秘や口の渇き、よだれ、立ちくらみ(起立性低血圧)、動悸、頻脈(脈が速くなる)、発汗過多、性機能障害といった症状があらわれます。

口が渇くと、どうしても水分を多くとりがちですが、過剰な水分摂取は、けいれんや意識障害などの重篤な障害を引き起こす危険があり(水中毒)、注意が必要です。
対策としては、ガムをかんだりして、唾液が出やすいようにします。

こうした自律神経症状の多くは、時間がたつにつれて改善されるのがふつうですが、つらい場合は治療薬を使ったり、生活習慣を工夫することで対処します。

●眠気やだるさなど過剰な鎮静作用

幻覚や妄想をやわらげる抗精神病薬には強い鎮静作用があります。
そのため、眠気、だるさ(倦怠感)、頭がボーッとする、集中力が低下する、といった症状があらわれやすくなります。
鎮静作用が強すぎると(過鎮静)、日中も寝てばかりいて、食事や排泄もままならないといった状態になる場合もあります。

陽性症状が活発な急性期には、多少の眠気やだるさが出ることはやむをえないことですが、症状がある程度まで回復し、こうした症状が生活のさまたげになるようであれば、薬をかえたり、眠気の強い薬は就寝前に飲むなどの工夫をします。

●月経異常や体重増加など「内分泌・代謝」系副作用

抗精神病薬のドーパミン遮断作用によって、プロラクチンというホルモンが増加し、女性の場合、月経が不規則になったり(一時的に止まることもある)、乳房が張ったり、乳汁が出る(乳汁分泌)などの副作用が出ることがあります。
生理が止まったり、乳汁が出たりすると、妊娠とまちがいやすいので、妊娠の可能性があるときは産婦人科を受診しましょう。

男性の場合は、女性化乳房、性欲減退、性機能障害(勃起不全など)が見られることがあります。

また、糖代謝や脂質代謝などの代謝がうまく行われなくなることにより、糖尿病や脂質異常症、体重増加などをまねくことがあります。

⇒「3」へつづく

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