パニック障害、発症~寛解まで【⑤広場恐怖を克服するには】

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はい皆さんこんにちは。ナチュラリー.チャンネルのメンタルケア心理士・鍛治 剛史(かじ つよし)です。どうぞよろしくお願いいたします。

パニック障害のお話の第5回目ということで、前回は「自分を許す」ということ、そしてよい意味での開き直りということをお話しさせていただいたんですけど、本日はその続きということでお話をさせていただきたいと思います。

やはり考え方を変えるっていうことは、訓練というものが必要になってきます。
ずーっとその今までの従来の考え方できたわけですから、なかなかすぐには考え方っていうのは変わらないですね。しかしそれは訓練ととらえて、常にいろんな場面場面で「あ、今までこういうふうに考えていたけれども、ここはちょっとこういうふうに考えたほうがいいかな」とか、しっかり訓練ととらえてですね、日々生活をしていく。

まぁ、やることはやらないといけないんですけど、「ここはちょっと今まで頑張りすぎてたけども、これからは手を抜いてもいい場面かな」とか、そんな感じでですね、少しずつ考え方を変えていけるように。そうするとですね、必ず考え方、とらえ方っていうのは変わってきますんで。
それができてくると、パニック障害の症状も中にはおさまってくるものもあります。

ただやっぱりこの広場恐怖、予期不安による広場恐怖、例えば電車に乗れないとか美容院行けないとか歯医者さんに行けないとか、病院のない山の方へは行けないとか、そういう不安っていうのは残りますね。それだけその発作というものがきついものであるということと、その発作の恐怖というものが、体が、脳が覚えてしまっているっていう予期不安。これによってやはりそれは残ります。

これを克服するにはどうしたらいいかっていうところなんですけれども
やはりここは、できるときに多少の頑張りっていうものは必要かなっていうふうに思います。

どういうことかと言いますと、例えば電車に乗れないでいるとしましょう。私の例であげますと、奈良県から大阪府まで行けなくなったんですよね。まあそうなって、まー「電車にちょっと乗ってみようかなあ」と思えるようになった時にそれを行動に移す。ちょっと頑張ってみようかなって。そしたら案の定、予期不安でですね、駅の手前でもうしんどくなってしまう。でも、それはそれですごい進歩なんですよね。行こうとしたことが大きな進歩です。

そしてしばらくまた数日たちます。また「ちょっと頑張ってみようかな」。次は駅の改札無事手前で切符を買うことができました。でも改札は通れませんでした。これ大きな進歩です。前回は駅の前でしんどくなりました。でも今回は切符買えました。でも電車にも乗れてません、改札も通れてません。それでもすごく大きな進歩です。そんな自分を褒めてあげるっていうことは、それがすごく大切になります。

ここで「ああやっぱりあかんわ」ってなってしまうと、やはり前には進めないですよね。で、前へ進むばかりが回復への道ではないんです。下がってもいいんです。昨日切符買えました。なのに今日はまた駅までしか行けなくなりました。それでもいいんです。一進一退を繰り返しながら、回復していきます。

そうしてですね、改札を、切符を通して、そして電車に乗り、まあそれまでにかなりの一進一退があったんですけれども、まあ各停で、急行はちょっとまだ全然で各停で1駅ずつ、それも1駅2駅、本当に一駅単位で、大阪まではたくさん駅あるんですけども、本当に一駅単位でやっていきましたね。常にペットボトル、水を持ちながら、しんどくなったら水を飲んで、ばっと汗かいてきたららうちわであおいで、もう降りて、みたいな。そんな繰り返しをしてきました

しかし本当にそこで感じたのが、一液でも本当にこう進めた時、本当にすごく自分をそこでほめるという意識が働くと、本当にうれしいんですよね。なんか回復してきたなーっていう。それがだんだんだんだんと自信につながっていくっていうことになりますね。

そんなことを繰り返しながら、各停でなんとか大阪まで行きました。じゃあ次は準急で行ってみよう。準急で行けるようになったら次は急行で行ってみよう、その次は快速強行で行ってみようっていう感じで、まあもちろんこれも一進一退を繰り返しながらなんですけど、そんな感じで何とか大阪まで行けるようになって。その間、数年が経ってます。
それで自信が出てきて、今に至るっていうことですかね。

だから決して無理はしなくていいです。
行こうかな、って思う時に、ちょっと勇気を出して。家から一歩出るだけでもいいです。これでも大きな進歩です。

そんなふうに、予期不安、広場恐怖っていうのはこれも訓練ですね、ちょっとずつちょっとずつ訓練していってですね、少しでも進んだ自分を褒めてあげる。後退してもいい、全然いいです。それを心がけてですね、今、広場恐怖で苦しんでおられる方がおられましたらぜひとも無理をせず、やっていってほしいなというふうに思います。

それではまた次回ですね、続きのほうお話ししたいと思います。それではご視聴ありがとうございました。