寝入ってから自分の恐怖の叫び声に飛び起きる「睡眠時驚愕症(夜驚症)」

心の病気

【どんな病気?】
突然飛び起き、パニックを起こす

寝入って間もなく、突然恐怖の叫び声を上げて飛び起きます。
パニックは1~10分ほど続きますが、再び就寝して目覚めたときは発作中のことを何も覚えていません。

子どもにはよく見られる睡眠障害で、成長とともに自然に症状が消えていくことがほとんどです。

睡眠時驚愕症は、睡眠時遊行症と類似点が多く、いずれもノンレム睡眠時(脳を休めるための眠り)に起こります。
脳の一部が興奮して覚醒してしまうことが原因とされています。
一方、悪夢障害はレム睡眠時(浅い眠りの状態)に起こります。

【精神症状】
●自分の叫び声で目覚め、しばし自分がどこにいるかわからない状態(見当識障害)になることがある ●目覚めてから落ち着くまでしばらく時間がかかる

【身体症状】
〇睡眠時に恐怖の叫び声を上げて目覚める 〇動悸、過呼吸、発汗などでパニック状態になる

【病因】
<遺伝・体質的な背景>
遺伝的になりやすい人がいる。また、疲れているとき、発熱しているときにも生じやすい。

<心理・社会的な要因>
日中に感じたストレスや過度な刺激、緊張、不安、恐怖などが要因となることがある。

<脳・神経機能の関与>
多くは小児期に発症する。脳の睡眠機能が未発達なために起こると考えられている。

【治療法・経過】
子どもの場合、脳の発達とともに症状が治まることが多いため、経過観察となることがほとんど。
症状が頻繁で激しいときはカウンセリングや投薬が行われる。

【受診の目安】
子どもの場合は様子を見る

子どもの場合は様子を見ることがほとんどですが、1回の発作が10分以上あり、発作がたびたび発生する場合は「てんかん」が疑われます。
睡眠時驚愕症とてんかんを見分けることは難しいので、心配ならば小児科または精神科を受診してみましょう。

大人の場合は、ストレスが原因となっていることが考えられるので、心の負担を軽くするために受診してみるのもよいでしょう。

【本人や周囲が気をつけること】
慌てず、そばに付き添う

このパニックが起きているときは、家族が声をかけても聞こえていないことが多いのですが、けがをしたりしないように付き添い、治まったらやさしく声をかけましょう。

★レム睡眠とノンレム睡眠
睡眠は、レム睡眠とノンレム睡眠の2種類から成り立っています。
レム睡眠とは、眠っていても眼球が動き、脳は覚醒に近い浅い眠りです。
ノンレム睡眠は熟睡した状態の眠りです。
眠りにつくとまずノンレム睡眠が現れ、次にレム睡眠へと移行します。
通常、これが約90分周期で繰り返されています。
睡眠時遊行症と睡眠時驚愕症は、ノンレム睡眠時に現れます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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