大勢の人が集まる状況に過度に恐怖を感じる「広場恐怖症」とは

心の病気

【どんな病気?】
人混みや広い場所に度を超えた恐怖を抱く

大勢の人が集まる場所や広い場所、あるいは列に並ぶなどの特定の状況に強い恐怖を抱きます。
恐怖を抱く場所や状況は人によってさまざまで、電車やバス、飛行機などの公共交通機関、劇場や映画館などの囲まれた場所、駐車場や市場のような広い場所などがあります。
ただちに利用できる出口のないことが、これら多くの広場恐怖の状況の鍵となりうる特徴です。

軽い不快感や不安感から、吐き気、めまい、失神など、症状の程度はさまざまです。
症状が激しい場合、そうした状況を避けるために、家にひきこもるようになります。

患者の多くは、その恐怖が度を超えた不合理なものであることを自覚しています。

【精神症状】
●特定の状況や場所に強い恐怖を抱く ●症状が悪化すると、そうした恐怖の対象を避けるために家にひきこもるようになる

【身体症状】
〇動悸 〇めまい 〇吐き気 〇失神

【病因】
原因はわからないことが多い。

<遺伝・体質的な背景>
遺伝・体質的になりやすい人もいる。

<心理・社会的な要因>
過去に起こった恐怖の体験(パニック発作など)が結びついて発症すると考えられている。
発作が起こったとき、すぐに逃げ出せないような状況に強く恐怖を抱くようになる。

【治療法】
<薬物療法>
抗不安薬、抗うつ薬など

<精神療法>
本人には、なぜそのような恐怖が生じるのかわからないため、認知療法、行動療法、支持的療法、精神分析的療法などにより、恐怖の対象から逃げ出さず、その恐怖をコントロールできるようにすることを目指す。

【経過】
特定の場所や状況に遭遇するとほとんど毎回症状が起こるが、恐怖の対象を避けることで問題なく日常生活を送ることも可能である。

ちなみに全般性不安障害は、パニック発作や特定の恐怖、社交恐怖がなく、はっきりしない漠然とした不安が6か月以上続くものをいう。

【受診の目安】
パニック発作など、日常生活に支障があれば受診を

生活に支障が出るほどでなければ、自然に状態が軽減するのを期待してもよいでしょう。

しかし、家から一歩も外出できないなど、日常生活に支障がある場合は、治療が必要になってきます。
パニック発作(突然、動悸やめまい、吐き気、手足のふるえなどを起こしてしまう状態)を伴う場合は、その専門治療を受けるようにします。

【本人や周囲が気をつけること】
恐怖に直面したときに緊張をやわらげる方法を見つける

恐怖に直面したときに緊張をやわらげる方法として、リラクゼーション法や呼吸法が効果的です。
自分なりの恐怖への対処法を見つけられるようにすると、恐怖をコントロールできるという感覚をもつことができ、症状も次第にやわらいできます。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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