コミュニケーションが困難、幻覚や妄想が大きな特徴である「統合失調症」について-③

心の病気

【受診の目安】
早期治療がカギ。
家族は異変に気づいたら受診させよう。

本人は、自分が病気であると自覚しにくいため、異変に気づいた家族が精神科などの医療機関に連れていくことがほとんどです。
他の疾患と同様に、統合失調症も早期治療が早期回復につながります。
思い当たるところがあれば、早期に受診させるようにします。

【本人や周囲が気をつけること】
病気を受け入れて、根気よくつきあっていく。

統合失調症には、まだわかっていない部分が多くあり、病気に対する根拠のない偏見も残っています。
こうした偏見は、当事者である患者の家族にもあり、世間体を気にして病気を隠そうとしがちです。
しかし、それは患者本人を否定することになり、回復を目指すうえでマイナスに作用してしまいます。
幻覚や妄想に支配されているように見える患者も、正常な心があります。
家族のそうした態度で患者の孤独を深めたりしないように、注意が必要です。

家族は病気を受け入れ、病気についてよく知ることが大切です。
そして、どの行動が病気の症状によるものなのか正しく把握します。
統合失調症は、社会生活機能が低下する障害ですから、回復過程では身の回りのことを自分ですることが治療につながります。
あまり世話を焼きすぎず、無理なくできるレベルのことは本人にやらせるようにします。
指示はひとつずつ具体的に行い、患者の努力は十分にほめましょう。

統合失調症は再発を繰り返すことがあるため、症状が軽快しても、再発予防のために長期間服薬を継続しなければなりません。
これを維持療法といいます。

なかには、症状がよくなっているのに薬を服用することに抵抗を感じる人もいるでしょう。
しかし、「薬漬けになるのではないか」という不安から、勝手にやめてしまったために再発してしまうケースもあり、これは非常に残念なことです。
薬は数週間に1回、外来で筋肉注射をするタイプなどもあります。
毎日服用するわずらわしさがなく、継続しやすいというメリットがあります。
主治医と相談して、自分に合った方法を選びましょう。
再発予防のためにも、自己判断による中止は禁物です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史