8種類に分類されるパーソナリティ障害、それぞれの症状とは-①【妄想性・統合失調質】

心の病気

先日のブログで「パーソナリティ障害」についてお話しさせて頂きましたが、パーソナリティ障害は、最も目立つ症状によって8種類に分類することができます。
1人がひとつの型にきっちり収まるのはまれで、いくつかの型が混在して現れることが多いようです。
今回はその8種類について、数回に分けてお話ししていきます。

【妄想性パーソナリティ障害】
被害妄想が強く、猜疑心も強くなる

<症状>
●人から退けられたり、拒まれたりすることに敏感に反応する。
●侮辱されたり、軽蔑されたことを忘れず、ずっと恨み続ける傾向がある。
●他人の何でもない行為、友好的な行為を敵意があるのではないか、馬鹿にしているのではないかと疑う。
●自分の権利を必要以上に主張して、侵されると感じると攻撃する。
●配偶者や恋人が性的な裏切りをしていると、理由もなく繰り返し疑う。
●自尊心が強く、話のなかに自分を引き合いに出してアピールする。
●自分の周りや世間一般に起こる出来事について、「陰謀がある」という思いにとらわれる。

<経過>
・症状の研究・治療法の確立は、まだこれからの段階。
・次第に回復することもあるが、生涯続くこともある。

<配慮点>
・仕事や家庭生活に問題を抱えやすく、適切な治療が必要。
・統合失調症と勘違いされやすい。
・異常な疑い深さは、一時的であればパーソナリティ障害ではない。
・大きなトラブルを招いてから症状を発見されることが多い。

【統合失調質パーソナリティ障害】
よく「変わり者」と言われることが多い

<症状>
●趣味や仕事などのあらゆる活動に喜びを感じることができない。
●冷たくよそよそしいか、無関心な態度を示す。
●愛情や怒りなどの感情を表すことがほとんどない。
●人から称賛されても批判されても、無関心。
●他者と性的関係をもつことにほとんど興味を示さない(年齢を考慮しても)。
●いつも孤立した活動を好んで選ぶ。チームワークが苦手。
●自分の頭のなかでつくり上げた世界に没頭する。迷信や超常現象などに影響されやすい。
●親しい友人や信頼し合える知人をもたず、もちたいとも思わない。
●社会のルールや習慣に鈍感で、服装などにも気をつかわない。

<経過>
・他人に興味がないので孤立しがち。そのため、小児期や青年期から障害を疑われることが多い。
・必要最小限の対人スキルを身につけられるように治療が進められる。

<配慮点>
・自閉的に見えるが、現実は正しく認識し、独創性や創造性に富むことも多い。
・関心のもてる領域の仕事に就くなど、性格に合った生き方を見つけたい。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史