怠けてはいけない、甘えてはいけないとつい思う【思いこみや妄想癖を修正!】

心の持ち方

お話しをお聴きしていると、自分のことを「怠け者」だという方が少なくありません。
しかし、そうおっしゃる方は、ほぼ例外なくとても真面目で「怠け者」とはほど遠く見えます。

では、なぜそう思ってしまうのでしょうか。

おそらく、小さい頃に「努力しなければならない」というすりこみがあり、努力し続けないと自分には価値がないと思いこんでしまったのでしょう。

同じように、「甘えだとわかっているんですが……」と悩みを話される方も、私から見ると、明らかに甘え不足で、もっと甘えることをしてほしいと思うことがほとんどです。

この場合は、「強くなければならない」というすりこみから、「弱くあってはならない」「人に頼ってはいけない」「甘えてはいけない」と思いこんでいるのでしょう。

子供の頃は、まわりに適応するために、こうしたすりこみをとり入れてしまうことがあります。
しかし、それは自分の意思ではなく、あくまでも当時をうまくやり過ごすためにとり入れたもの、いわば一種の処世術だったはずです。

自分のことを「怠け者」「甘えている」と責める人は、心の片すみで「本当はだらだらしてみたい」、「だれかにどっぷり甘えてみたい」と願っているものです。

でも、一度それを自分に許してしまったら、一気に堕落してダメ人間になってしまう気がして怖くてできないと言います。
そして、そう言いながら、「やらなきゃいけないことがたくさんあるのにできていない」「パートナーに依存してしまう」と悩んでいます。
明らかに、口で言っていることと思っていることが矛盾しているのがおわかりでしょうか。

どうしてこうなるかというと、休んだり甘えたりという人間の本能を頭で否定しているから、無理が生じてややこしいことになっているのです。

疲れたら休みたくなるのは生理現象。甘えも人間の本能で誰にでもあります。
これらはいくら否定しようとしてもなくすことはできません。

かつては、これらの本能を認めてもらえない環境にあったのかもしれません。
子供の頃は自分で環境を選べないので、環境に自分を合わせるために本能を押し殺していたとしても不思議ではありません。
しかし、大人になれば環境は自分で選べます。
だから、もう本能を否定する必要はないのです。

ただし、大人として本能をむき出しにするのは好ましくありません。
状況に応じて適切な表現をするよう心がけましょう。

本能には逆らえません。
大人になったら、堂々と上手に怠けましょう、甘えましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史