どうしても許せない人がいる…【感情のしくみを理解しよう】

心の持ち方

過去、誰かに裏切られた、いじめられた、嫌がらせをされた、無視された、陰で悪口を言われた、ハラスメントにあった、虐待にあったなどでつらい思いをされ、今でもフラッシュバックや人間不信で苦しんでいる方は少なくありません。

よく「相手を許しましょう」とか「許せばラクになります」のように「許す」ことを推励するアドバイスをみかけますが、「許せない」と苦しんでいる人に「許しなさい」と言うのは酷なことです。

誰かのことを「許せない」と苦しんでいる人は、そんな自分のことも「許せない」と感じていることが多いものです。
その人たちに必要なのは、まず傷を負った自分を許し、癒してあげることです。

自分の傷を癒やすより先に、相手を許す必要はありません。
「許せない」と思ううちは、無理に許そうと思わなくてかまいません。

誰かを許せないと感じるということは、それだけひどい仕打ちをされ、深い傷を負ったということ。
それを、「許さなければ」「許せない自分は人としていかがなものか」などとさらに自分を追いつめてしまったら、傷が癒えるどころか悪化してしまいます。

心配しなくても、傷が癒えれば自然と相手のことは考えなくなります。
そんな嫌な相手のことなどもうどうでもいいと思えるようになります。

その傷が癒えていなくて今でも許せないのですから、まずは傷を癒やしてあげましょう。

では、どうやって心の傷を癒やせばいいのかというと、それは安心できる場で傷ついた当時のことを振り返り、悔しかったこと、悲しかったことなどネガティブな気持ちをできれば言葉で明確にして、泣きたければ泣きたいだけ泣く、相手に言ってやりたいことがあればそこに相手がいると仮定して言いたい放題言ってみるなど、自分を守るために封印して未消化になっている当時の気持ちをしっかり味わい尽くすことです。

そして、「あれだけひどい仕打ちを受けたのだから、傷ついて当然、許せないのも仕方ないよ、今までずっとつらかったね」と自分にやさしい言葉をかけてあげましょう。

この作業は一人でもできますが、心に負担がかかるものなので、できればカウンセラーなどの専門家にサポートしてもらうと安心です。

他人を許すより先に、まず傷ついた自分を許すこと。
自分を許せて初めて他人も許せるようになります。

無理に相手を許さなくていい。
それより、傷ついている自分を癒やしてあげましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史