アイデンティティ・パーソナリティ とは【心の病気のキーワード-③】

ストレス

心の病気の原因には、外因・心因・内因が考えられますが、特に心にかかる負担となる心因には、重要なキーワードがあります。
そのいくつかを紹介します。

【アイデンティティ】
自分の存在意義

心理学者エリク・エリクソンは、自分の存在意義を「アイデンティティ」と呼びました。
日本語では「自己同一性」「自己の存在証明」などと訳されます。
人は成長するに従い、自分の存在意義について考えるようになります。
自分とは何なのか、自分は将来どのような人間になるのかといった疑問を抱き、そのような疑問と向き合って、自ら答えを出していきます。

私たちはふだん、アイデンティティを特に意識していませんが、家庭や職場、地域のなかで無意識に自分の役割を演じています。
しかし、いったん自分の役割に疑問を持ち始めると、人生や生き方に漠然とした悩みや不安を抱くようになります。

さまざまな葛藤を抱えたり、悩み不安を感じることが多くなると、心の病気につながってしまうことがあります。

【パーソナリティ】
生活環境から培われたもの

心理学では性格を「キャラクター(性格)」と「パーソナリティ(人格)」という2つの言葉で定義しています。
キャラクターは、その人が生まれ持った資質(遺伝的な気質)であり、パーソナリティは生まれ育った環境の影響から培われたものとされています。

人は成長していくなかで、ものの受け止め方や考え方、行動のしかたなど、その人特有のパーソナリティを獲得していきます。
たとえば、几帳面、柔軟性、前向き、消極的などの個性その人らしさも、その人のパーソナリティといえます。

これらのパーソナリティが極端に偏り、日常生活や人とのかかわりに支障をきたすようになったとき、パーソナリティ障害が疑われます。

自分で何かおかしいと感じるとき、また周囲から見ておかしいとかんじるとき、早めに受診することが大切です。
身体の病気が、予防・早期発見が重要であることと全く同じく、心の病気も予防・早期発見が最も重要です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史