我慢しているのに報われない/自分も相手も大切にする自己主張「アサーション」とは

心の持ち方

あなたは、普段自分を押し殺して我慢していることが多くはありませんか。

自己犠牲的な我慢をすると、どうしてもその見返りがほしくなるものです。

しかし、我慢していると、まわりには「この人はそれでOKなんだ」と解釈されます。
そういう人なんだと思われます。
例えば意見が違うとき、争いたくないからと黙る人は多いですが、黙っていれば「賛成」だと思われても仕方がありません。
我慢していることは人に察してもらえないので、我慢が報われることもありません。

報われないとわかっていて、それでもここは黙っていたほうがいいと納得していれば、損をした気にはなりません。
損をした気分になるということは、納得しないままただ争いをさけるために黙ったということです。

また、我慢をせず、自分が言いたいことを言い、したいことをしている人を見ると「ずるい」と感じてしまうのは、そうできない自分と無意識に比べて「羨ましい」と嫉妬するからでしょう。
「損をしている」「ずるい」と思いやすい人は、普段人に合わせすぎたり、我慢しすぎたりしていないか、よく考えてみてください。

そして、我慢するときは、それでOKと思われてもいいことかどうかよく考えて、それでもいいと納得してから我慢するようにしましょう。

また、我慢が多い人によくある誤解として、我慢しないとわがままになってしまうと思いこんでいることがあります。
だとすると、我慢を選ぶのもわからなくはありません。
しかし、表現の方法には、この他に、自分の意見を上手に伝えるためのアサーションという方法もあります。
このスキルを身につけることで、何か起きたときの対応に余裕が生まれ、自動的に我慢する必要もなくなります。
我慢をやめたいけれどどうしていいかわからないという人は、一度勉強されるといいでしょう。

納得できない我慢は報われません。
我慢以外の方法を身につけましょう。

【アサーション <自分も相手も大切にする自己主張>】
アサーションとは、相手を尊重しつつ自分の言いたいことを上手に伝えるコミュニケーションスキルのことです。
しかし、アサーションはただのスキルにとどまらず、考え方や生き方にまで影響をあたえるものです。

なぜなら、アサーションには構文があるのですが、その構文をつくるには、事実をどう受け止めてどういう気持ちになったのか、それで相手にどうしてほしいのかということを自分に問いかけ、しっかり整理しなければならないからです。

自分の考え、気持ち、欲求を整理し、それを他人に伝えるということは、自分の言動に責任をもつということです。
これ以外の方法、例えば我慢したり攻撃したりするのはその場しのぎ的なやり方で、いずれも自覚の有無にかかわらず相手に責任転嫁するものです。
しかし、アサーションは私を主語にして最後にリクエストをするので、発言には責任をもたなければなりません。
それが、ひいては自分の人生に責任をもつということにつながるのです。

自信がない、依存的だというお悩みがある方は、まずはスキルを身につけるつもりでアサーションを学ばれると、自然に考え方が変わり、自分の人生を生きている実感をもてるようになるでしょう。

今は本やセミナーがたくさんありますので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史