いじめ。心身の苦痛の深刻さを気遣うことが重要【児童期・思春期の心の現象】

メンタルケア

【見えないいじめと、見えるいじめ】
一口に「いじめ」といっても、「暴力を伴ういじめ」から「暴力を伴わないいじめ」まで幅広い行為が含まれます。
「暴力を伴わないいじめ」の典型例は、仲間はずれ、無視、陰口で、これらはほとんどの子どもが被害者、そして加害者になり得ることです。
近年はパソコンやスマートフォン、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)による誹謗中傷もあり、いじめの手段も陰湿・巧妙化し、さらに見えにくくなっています。

一方、殴る・蹴るなどの「暴力を伴ういじめ」は、見えるいじめではありますが、人に見られない場所に連れ出して暴力を振るうなど、やはり巧妙化・凶暴化してきています。

【早期発見・早期対応が大切】
このいじめ対策を考えるとき、いじめの行為自体を問題として判断するのではなく、それが被害者にもたらす心身の苦痛を見据えて深刻か否かを判断する必要があります。
そして、早期発見・早期対応によって重大事態に至らないようにすることが非常に重要です。

そのためにも、教師ならすべての児童生徒について、親ならばわが子について日ごろから観察を怠らないこと、そして、ささいな変化であっても見落とさないことが大切です。

もし、子どもの様子からいじめが疑われるような場合は、ふだんと同じように話をしながら、いつも見守っていることを伝えるようにします。
同時に学校の担任に連絡をとり、いじめについて相談します。
チャイルドラインやいじめ相談ダイヤルなどで相談したり、いざとなったら弁護士や警察に相談することも考えます。

【家庭におけるいじめ発見のためのチェックリスト】
下記のチェックリストを参照して、子どもの異変をチェックするとともに、個々の子どもの状況を踏まえて観察しましょう。

<登校前>
①朝起きてこない。布団からなかなかでてこない。
②朝になると「身体の具合が悪い」と言い、学校を休みたがる。
③遅刻や早退が増えた。
④食欲がなくなったり、黙って食べるようになる。

<下校後>
①スマートフォンやメールの着信音におびえる。
②勉強しなくなる。
③家からお金を持ち出したり、必要以上のお金を欲しがる。
④遊びのなかで、笑われたり、からかわれたり、命令されている。
⑤親しい友達が遊びに来ない、行かない。

<夜>
①表情が暗く、家族との会話も少なくなった。
②ささいなことでイライラしたり、物に当たったりする。
③学校や友達の話題が減った。
④自分の部屋に閉じこもる時間が増えた。
⑤パソコンやスマートフォンをいつも気にしている。
⑥理由をはっきり言わないあざや傷跡がある。
⑦寝つきが悪かったり、夜眠れなかったりする。
⑧学校で使う物や持ち物がなくなったり、壊れている。
⑨服が汚れていたり、破れていたりする。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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