男性の性機能障害について

心の病気

性機能障害は、性機能に障害があり、性交がうまくできない症状の総称です。
男性の場合、勃起機能障害(ED)、射精機能障害(早漏を含む)、性欲低下障害、性嫌悪障害に分けられます。
なかでも男性を悩ませるのがEDと射精機能障害です。

<勃起機能障害(ED)>
まったく勃起が起こらないケースはもちろんですが、俗に「中折れ」といわれる、行為中に少しずつ萎えていくという状態も臨床的にはEDとみなされます。
挿入から射精まで一通りできるため、本人にはEDという自覚がありませんが、中折れはEDの初期症状であり、その後悪化していく可能性もあります。

<射精機能障害>
無射精症、早漏、遅漏、膣内射精障害などがあります。
これらは、なんらかの原因で射精できない、あるいは適切なタイミングで射精出来ない障害で、女性の不妊の原因にもなることがあります。

【精神症状】
●性欲の低下 ●性行為への不安や恐怖 ●性機能不全が原因となるうつ症状

【身体症状】
〇勃起力と持続力の低下 〇射精できない 〇すぐに射精してしまう

【病因】
大きくは身体的要因と精神的要因に分けられる。
その一方だけで起こることもあれば、両方が複雑に影響し合って起こることもある。

<遺伝・体質的な背景>
血管、神経、内分泌の障害、直腸がんや前立腺がんの手術の後遺症、男性ホルモン(テストステロン)の減少、薬物(抗うつ薬、降圧薬、消化性潰瘍治療薬など)の副作用、喫煙、飲酒、肥満など。

<心理・社会的な要因>
ストレスや不安、過労、焦り、パートナーとの不和、過去の性交の失敗、子づくりのプレッシャー、性への葛藤や罪悪感、性的トラウマなど。

意外なところでは、長時間自転車のサドルにまたがっていると(自転車競技など)、下腹部の神経や血流が圧迫されてED(勃起機能障害)の原因になることがある。
射精機能障害では、男性が行う自慰(マスターベーション)の方法が原因となることもある。

【治療法】
原因によって治療法は異なる。
身体的要因による場合はその治療が優先される。

<薬物療法>
抗うつ薬のSSRIは特に早漏に対して有効だが、一方で性欲を低下させる副作用も知られており、使用には慎重を期す必要がある。
バイアグラなどで知られるPDE5阻害薬は、身体的要因、精神的要因ともに有効。
その他、漢方薬など。

<精神療法>
カウンセリングや感覚集中法など、射精機能障害ではマスターベーションのリハビリなどを行う。

【経過】
性機能障害に至った原因によって、治療のアプローチ方法もさまざま。
回復にかかる時間も異なる。

【受診の目安】
性機能がうまくいかない場合、多くの男性は自信をなくし、自分を卑下してしまいます。
しかし、性機能障害は病気であり、治療すれば回復に向かいます。
まずは泌尿器科を受診し、適性な診断を受け、治療を開始しましょう。
精神科などへの受診が必要になる場合もあります。

パートナーが気づいたら、問題解決に向けて一緒に頑張ろうという姿勢を見せ、受診することを勧めてください。
受診の際には同席してアドバイスを聞くなど、理解と協力が必要です。
また、治療は長引くこともあるため、長い目で見守るようにしましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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