嫌われないよう気をつかってばかりで疲れる【自分をもっと大切に】

心の持ち方

「嫌われたくない」「嫌われるのが怖い」というお悩みをお持ちの方は結構おられるかと思います。
こう言うほとんどの方に、学校時代にいじめられた経験や、親からしっかり受け入れてもらえていない経験があったことがわかっています。
「見捨てられ不安」と言ってもいいでしょう。

こうした経験は、どこかできちんと自分なりに消化しておかないと、トラウマになってその後の人間関係にも影響を残します。
嫌われることは特別なことではなく、誰にでもありうることなのですが、「嫌われたらおしまいだ」と思いこむと身動きがとれなくなって、さまざまな問題が起こってきます。

人に好き嫌いがあることは自然なことです。
好きな食べ物、嫌いな食べ物、好きな匂い、理屈じゃありません。
同じように、好きな人、嫌いな人がいるのもあたりまえです。
人に関心がなければ「みんな同じ」かもしれませんが、それなら嫌われることも怖くないはずです。

感情がある以上、人に対する好き嫌いがあるのはあたりまえです。
どんな感情をもつことも自由です。
大嫌いになってもいいんです。
反対に、人を好きになるのも自由です。

好きではない人に告白されたとき、「ごめんなさい」とは言うけれど、「好きにならないで」と言わないのは、相手の気持ちはコントロールできないと、どこかでわかっているからかもしれません。

同じように、誰でも人を嫌う自由があります。
「嫌わないで」とは言えません。
私だって嫌いな人にそう言われても嫌いなものは嫌いだし、そんなこと言われたらむしろもっと嫌いになりそうです。

しかし、「嫌われたくない」気持ちが強い人のなかには、自分が人を嫌ったら自分も嫌われてしまう、だから嫌わないようにしていると言う人もいます。
しかし、好き嫌いは「しないようにする」ことなどできないのですから、それがいかにナンセンスなことかおわかりでしょう。

まず、自分にも人の好き嫌いがあることをしっかり認めましょう。
そして、そういう自分の気持ちは自然なことなのだと、罪悪感を手放してあげましょう。

同じように、他人にも好き嫌いの自由があることを認めるように努力しましょう。
これは、自分も誰かに嫌われるかもしれないということを受け入れることでもあります。
「嫌われたくない」気持ちが強い人はここが苦しいところかもしれませんが、このあと、「嫌われても大丈夫」だということを説明していきます。

トラウマになりやすい子供の頃は、学校や家庭が生活のほとんどであり、他の居場所はあまりないものです。
また、そこから抜けだしたくても、それをうまく実現するスキルも経済力もありませんでした。
嫌でも我慢しなければならなかった、そんなつらい経験があれば、嫌われることを恐れるのも無理はありません。

でも、大人になれば、努力次第で経済力をつけることができ、自分の居場所をつくれるようになります。
何より、もし嫌われても、つらいまま我慢する必要がないのが、大人と子供の大きな違いです。

プライベートの関係なら、大人になれば無理につきあうことはありません。
嫌われて嫌な思いをするなら、距離をとって離れることで自分の身を守れます。

仕事の人間関係は友達ではないので、仕事さえこなせば、好きでも嫌いでもかまいません。
成熟した大人なら、好き嫌いを仕事に持ちこまないものです。
もし嫌いだからといって嫌がらせなどをされて仕事に支障をきたすのであれば、それはハラスメントです。
被害者として被害を訴える権利があります。
我慢しても事態が悪化するだけです。
事実関係を記録して、しかるべき人に「こういうことで仕事上困っています」と相談してください。
ポイントは、嫌われていることを問題にするのではなく、例えば「変更の連絡をしてもらえなかったので対応できず、××という被害がありました」と感情の問題を排除し、実害を具体的に訴えることです。

いずれにしても、もし嫌われてもその状態に甘んじる必要はもうないということです。
だから、どうか嫌われることを人生の終わりかのように恐れないでください。

嫌うことも嫌われることも、個人の自由。
そして、大人になれば、嫌われても自分で自分を守ることができます。
逃げることも闘うこともできます。

嫌われるのは避けようのない生きるリスク。
対処法を身につけてどーんと構えましょう。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史