全力を避けよう。余力を残せる人が最も遠くまで行く【サラリーマンが知っておきたい心の持ち方】

心の持ち方

心理学に、「燃え尽き症候群」という言葉があります。
「みんなに喜んでもらいたい」「世の中に貢献したい」といった大きな志を持ち、その達成のために一生懸命努力するのですが、自分が持つ能力以上にがんばりすぎてしまう症状です。
その「がんばりすぎ」が原因で、まさに炎が燃え尽きてしまうように、「がんばろう」という意欲を失ってしまうのです。
この「燃え尽き症候群」は、とくに日本人に多いといわれています。
それには、日本人ならではの性格も関係しているようです。
すなわち、「まじめ」「誠実」「責任感が強い」という性格です。

もちろん、この3つの性格は、とても貴重なものだと思います。
日本がこれだけの経済大国になれたのも、日本人ならではの「まじめ」「誠実」「責任感が強い」という性格があったからこそだとも思います。
しかしながら、この3つの性格は、時に、「がんばりすぎ」と「燃え尽き」をもたらしてしまいがちです。
実際、日本は「過労自殺」「過労死」が多いことでもよく知られています。
その背景にあるのも、「がんばりすぎ」「燃え尽き」と呼ばれる現象なのでしょう。
もちろん、まじめに、誠実に、責任感を持って努力していくことは大切です。
しかし、同時に、「がんばりすぎ」に陥らないよう注意しておく必要があります。
そのためには、100パーセント以上の力を出し切るのではなく、80パーセント程度の力でがんばっていく、という意識を持つことが肝心です。
それが、「燃え尽き」を防ぐコツになります。

【がんばることが楽しくなるまでペースダウンをしてみる】
がんばりすぎて燃え尽きてしまう人は、決してダメな人ではありません。
有能で、努力家で、誠実な人が多いのです。
しかし、そのまじめな性格のために、しばしば、がんばりすぎてしまうことがあるのです。
したがって、このタイプの人は、少し「いいかげん」でいるほうがよいと思います。
「適当」だとか、「不まじめ」という意味の「いいかげん」ではなく、よい意味での「いいかげん」です。
漢字で書けば、「好い加減」です。
たとえば、がんばることが苦しく思えてきたら、それは「がんばりすぎ」の証しだと思います。
「がんばることが楽しい」
「笑顔で、がんばっていける」
「のびのびと、がんばっている」
そのように感じられるのが、「好い加減」の証しになると思います。

そういう意味では、いつも、自分の心の状態をよく観察しておくことも大切になるでしょう。
「がんばることが苦しい、つらい」
「いくらがんばっても、なにも報われないように思える」
「何のためにがんばっているか、わからなくなった」
そんな心の声が聞こえてきたときは、要注意です。
それは、がんばりすぎをセーブして、「好い加減」に戻す時なのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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