異常に疑い深い/人を信用しない(症状で調べる心の病気-㉑)

症状

周囲から見ておかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の21回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【異常に疑い深い/人を信用しない】
猜疑心や不信感が強すぎることで周囲の人たちが困惑し、社会生活に著しい支障をきたしている場合は、妄想性パーソナリティ障害(猜疑性パーソナリティ障害)認知症などが疑われます。

極端な猜疑心や不信感を抱く根底には、根拠もなく「自分は利用されている」「危害を加えられている」「騙されている」「物を盗られる」と思い込んでしまう、被害妄想があると考えられています。

たとえば、周りの人のどうということのない言動にも悪意を感じてすぐに怒り出したり、理由もなくパートナーの浮気を疑い続けるといった行為も、この被害妄想の反映だと見られています。

妄想性パーソナリティ障害・認知症について、それぞれの詳しい症状としては、以下の様なものがあります。(●…精神症状/〇…身体症状)

<妄想性パーソナリティ障害>
被害妄想が強く、猜疑心も強くなる。

症状
●人から退けられたり、拒まれたりすることに敏感に反応する ●侮辱されたり、軽蔑されたことを忘れず、ずっと恨み続ける傾向がある ●他人の何でもない行為、友好的な行為を敵意があるのではないか、馬鹿にしているのではないかと疑う ●自分の権利を必要以上に主張して、侵されると感じると攻撃する ●配偶者や恋人が性的な裏切りをしていると、理由もなく繰り返し疑う ●自尊心が強く、話のなかに自分を引き合いに出してアピールする ●自分の周りや世間一般に起こる出来事について、「陰謀がある」という思いにとらわれる。

経過
・症状の研究、治療法の確立は、まだこれからの段階。
・次第に回復することもあるが、生涯続くこともある。

配慮点
・仕事や家庭生活に問題を抱えやすく、適切な治療が必要。
・統合失調症と勘違いされやすい。
・異常な疑い深さは、一時的であればパーソナリティ障害ではない。
・大きなトラブルを招いてから症状を発見されることが多い。

<認知症>
認知症は、脳の細胞が壊れ、その機能が失われていく病気ですが、症状は、その脳細胞が果たしていた役割が失われる「中核症状」と、中核症状から二次的に引き起こされる「周辺症状」に分けられます。

中核症状
●体験そのものを思い出せなくなる ●判断力が低下する(料理の手順がわからなくなる、片付けられなくなるなど)●季節感がわからなくなる ●アナログ時計が読めなくなる ●物事を計画的に実行できなくなる ●言葉がうまく使えなくなる ●文字を書くことが難しくなる ●言葉の意味を理解できなくなる ●五感が鈍くなる ●自分がいる場所がわからなくなる ●家族の顔がわからなくなる

周辺症状
●不安、抑うつ状態 ●物盗まれ妄想 ●徘徊 ●せん妄 ●幻覚・錯覚 ●暴力・暴言 ●介護拒否 ●失禁 ●不眠、睡眠障害、昼夜逆転 ●帰宅願望 ●異食(食べられないものを食べようとするなど)●弄便(大便をつかんだり、壁などにすりつけたりする

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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