自信がない/何をしていいかわからない(症状で調べる心の病気-⑪)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の11回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【自信がない/何をしていいかわからない】
私たちの性格は、人それぞれに違います。
しかし、大多数の人とは著しく異なる行動や反応を示すことに、自分自身が苦痛を覚えたり、周りの人たちが対応に苦慮したりする状況では、「パーソナリティ障害」と診断されることがあります。
その行動や反応が病的で、持続的かつ広範囲であることが診断基準となります。

「自信がない」「何をしていいかわからない」という不安や内向性が現れやすいのが「不安性(回避性)パーソナリティ障害」と「依存性パーソナリティ障害」です。
前者は劣等感が強く、周りの批判や拒絶に敏感で、ひきこもりがちなのが特徴です。
一方、後者では自分に対する自信のなさから、他者への過度な依存が見られます。

パーソナリティ障害・不安性(回避性)パーソナリティ障害・依存性パーソナリティ障害について、詳しい症状を以下に記載します。(●…精神症状/〇…身体症状)

<パーソナリティ障害>
ものの考え方や感じ方、行動のしかた(=パーソナリティ)が、平均的な人々に比べて大きく偏っています。
その為、社会に適応しにくく、仕事が果たせない、人付き合いが上手く出来ないなど、日常生活にも支障が出てきます。
自分自身が苦しむだけでなく、周囲の人々には混乱を与えやすいという問題があります。
パーソナリティ障害は、最も目立つ症状によって8種類に分類する事が出来ます。

【妄想性パーソナリティ障害】
被害妄想が強く、猜疑心も強くなる。

【統合失調質パーソナリティ障害】
よく「変わり者」と言われる事が多い。

【情緒不安定性パーソナリティ障害】
感情が不安定で、衝動的。

【強迫性パーソナリティ障害】
度を超えた完璧主義者。

【演技性パーソナリティ障害】
目立ちたがりで、見栄っ張り。

【非社会性パーソナリティ障害】
社会のルールを守れない。

【依存性パーソナリティ障害】
誰かに頼らないと生きていけない。

【不安性(回避性)パーソナリティ障害】
人との関わりを極力避ける。

一人がひとつの型にきっちり収まるのはまれで、いくつかの型が混在して現れる事が多い様です。
症状は幼児期から思春期に現れ、成人以降も続きます。
症状は一貫して継続するという特徴があります。

<不安性(回避性)パーソナリティ障害>
●人からの批判や拒否を恐れて大事な用談や打ち合わせを避ける。
●人づきあいが苦手だとわかっているため、新しい人間関係を築こうとしない。
●自分は人より劣っている、自慢できるところがないと卑下する。
●自分に好意をもっている人とつきあい、好意をもってくれない人とはかかわりを避ける。
●責任ある仕事を任されそうになっても、批判や失敗を恐れて断ってしまう。

<依存性パーソナリティ障害>
●「分からない」「決められない」「何をしたらいいかわからない」と、常に人に頼る。
●他人の望みが自分の望みであるかのように振る舞い、度を超えて従順。
●見捨てられるのが怖いため、依存している相手には要求や反対意見を言えない。
●大切な決断も人任せで、相手の助言を鵜呑みにしやすい。警戒心も弱い。
●配偶者や恋人から暴力を受けても、精神的・肉体的苦痛を我慢する。
●孤独を恐れ、一人になると「誰かに一緒にいてもらいたい」と切望する。

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史