寝付けない/すぐ目が覚める/十分に眠った気がしない(症状で調べる心の病気-⑩)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の10回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【寝付けない/すぐ目が覚める/十分に眠った気がしない】
寝つきが悪く、途中で何度も目が覚めたり、朝早く目が覚めたりして、眠り続けることが難しい状態が続くときは、睡眠障害、とりわけ不眠症が疑われます。
よく寝られず、日中の眠気や体調不良などが生じてくると、日々の生活にも支障をきたしかねません。

不眠は生活習慣の乱れや住環境のほか、身体・精神疾患、不安や緊張、薬の副作用など、さまざまな要因で起こります。
不眠が見られる精神疾患には、うつ病双極性障害(躁うつ病)不安障害統合失調症などがあります。

なお、夜寝ていても日中に強烈な眠気に襲われる場合は、睡眠時無呼吸症候群ナルコレプシーなどが疑われます。

不眠症・うつ病・過眠症について、詳しい症状を以下に記載します。(●…精神症状/〇…身体症状)

<不眠症>
日本人の5人に1人が悩んでいる。

不眠の症状を大きく分けると、以下の4つになります。
【入眠障害】なかなか寝付けない。
【中途覚醒】眠りが浅く、途中で何度も目が覚める。
【早期覚醒】早朝に目が覚めてしまう。
【熟眠障害】ある程度眠っても、ぐっすり眠れたという満足感が得られない。

こうした不眠により、以下のような症状が現れる。
〇日中の倦怠感 〇食欲不振 〇頭重感 〇めまい

<うつ病>
強く長いストレスにさらされたときにかかることがある。
●気分が落ち込む ●日ごろ興味や喜びを感じていたものに気持ちが向かない ●行動するのも考えるのも面倒でおっくう、疲れを感じやすい ●集中力や注意力の低下 ●自信喪失 ●自責の念や無価値観 ●将来を悲観的にとらえる ●自傷行為(自分を傷つける)をしたり、自殺を考えたりする
〇不眠 〇食欲低下、体重減少 〇性欲の減退 〇疲れやすい体質(易疲労性=身体をあまり使っていないのに疲れを感じる)

<過眠症>
日中に思わずうとうとしたり、居眠りしてしまう。

過眠症の症状は、そのタイプによって分かれる。
【ナルコレプシー】
日中に耐えがたい眠気を感じたり、居眠りを一日に何度も繰り返す。
このため、集中力や持続力が損なわれる。
居眠りは10~30分程度と短い。
目覚めたあとは一時的にスッキリする。
喜怒哀楽の感情が強く現れたとき、突発的に力が入らなくなる(脱力発作)が、すぐに回復する。
入眠時に金縛りにあったり、現実と区別がつかないような生々しい夢を見る。

【突発性過眠症】
夜に十分な睡眠を取っているにもかかわらず、日中に強い眠気が生じ、居眠りをしてしまう。
このため、日中の集中力や作業効率が損なわれる。
居眠りは1時間以上続き、目覚め後はスッキリとせず、眠気が持続する。
眠気以外に頭痛、胃痛、動悸、めまいなどの自律神経症状がある。

【反復性過眠症】
睡眠時間が異常に多くなる傾眠期が不定期に現れる。
傾眠期は18時間以上、あるいは一日中眠り続けることがある。
無理やり起こしても、すぐにまた眠ってしまう。
10代で発症するため、学業に支障をきたす。
強い眠気を呈する時期(傾眠期)が3日~3週間続き、自然に回復して症状がなくなるが、不定期に傾眠期が繰り返し現れる。

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史