自己愛性パーソナリティ障害について/2.障害のしくみ 「いつも自分以上でなければならない」強迫観念が引き起こす【思考パターン】

心の病気

目に見える価値しか信じない。
結果が得られないと意味がない

自己愛性パーソナリティ障害の人は、ものの捉え方や考え方に強い偏りがあります。
なかでも特徴的なのが、価値観です。

●他人が見てわかる価値以外は意味がないと感じる

一般に価値観とは、人が人生で大切と感じるもの。
それがよいと信じ、自分もそれに近づこうと努力することで、生きる原動力にもなります。

価値には大きく分けて「内的価値」と「外的価値」があります。

内的価値とは、自分で評価し、自分にしか見えない価値。
勤勉さや誠実さ、やさしさなど、客観的評価が難しく、人と共有できない信念や美学に近いものです
一方外的価値とは、学歴や収入、外見など、他人が評価する価値。
人から「すごい」と言われることが価値基準になります。

誰でも、自分はこうありたいという内的価値をもちながら、人からどう思われるかという外的価値も無視できず、多くはふたつの価値観のバランスをとりながら人生を送っています。

自己愛性パーソナリティ障害の人は、内的価値が存在せず、外的価値しか信じることができません
このため自分の価値を自分で評価できず、他人が評価してくれないと、自信をもつことができないのです。

●いつもオール・オア・ナッシングの考え方になる

ところが、他人の評価は、つねに結果に左右されます。
どんなに勉強しても、いい大学に受からなければ、周囲の賞賛は得られません。
目標に向かって重ねた努力や、試行錯誤したプロセスの楽しみも、結果がわるければ、価値は無になってしまいます。
外的価値の基準は結果主義で、「できたか、できないか」ということだけが重要になります。

外的価値しか存在しない自己愛性パーソナリティ障害の人は、結果だけを気にする「オール・オア・ナッシング」の考え方に陥りがちです

よい結果が得られているあいだはいいのですが、思い通りの結果が得られないと、すぐに絶望し、一切の努力を止めてしまいます。
それが引きこもりや突発的な怒り、強迫性障害などで現れます。
また、ポジティブな結果が得られない場合、ネガティブでもいいから人が驚くような行為で万能感を維持しようとし、反社会的行為に走る場合もあります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/