自己愛性パーソナリティ障害について/1.自尊心の病 傷つきやすく、本当の自分を好きになれない【障害の原因】

心の病気

正常な自己愛を獲得しそこねた。
自分では障害の存在に気づけない。

自己愛性パーソナリティ障害は、自尊心の病です。
自尊心が肥大しすぎて、傷つきやすいのが特徴です。
傷つくのを回避しようとして周囲に高圧的にふるまったり、完璧さを求めたりします。
障害が重い場合には、拒食症(摂食障害)や強迫性障害、DVなどを引き起こします。
病気の根本に障害があることには、自分では気づくことができません。

●親に甘えることが許されないと思って育ってきた

この障害の人は、周囲からうぬぼれが強く、「自分大好き」に思われ、面倒な人だと敬遠されがちです。
「過保護に育てられ、その結果、横柄になったのだろう」と思われることも。
ところが実際には真逆の問題を抱えて育ってきた人たちです。
親から甘やかされたのではなく、親には大切にされたが、甘えてはいけないと思って育ってきました
なぜそうなったのかは、自分ではわかりません。
小さいときにそういう思考パターンを得たため、当たり前の考えになっているのです。

●期待に応えられなかったら生きる価値がないと思う

本来、正常な自己愛というものは、幼少期に親(とくに母親)と愛し愛される体験を通じて、心に内在化され育っていくものです。
正常な自己愛があって、はじめて自分というものができ、自分への信頼や自尊心も生まれます。
それらは人が、生きるうえで欠かせない感覚です。

ところが、自己愛性パーソナリティ障害の人には、これらの感覚が欠如しています。
無条件に愛された記憶がなく、いつも母親(おとなになってからは他人も含む)の期待に応えようとして生きてきました。
それに応えられなかったら生きる価値がないとすら、思ってしまうのです。

そのため、つねに「スペシャルな存在として他人に認められなければ」「他人に必要とされる自分でいなければ」という強迫観念をもちます。
生きるには条件が必要だと感じ、漫然と生きることに罪悪感を覚えます。

心の奥底には、できなかったらどうしようという不安が渦巻き、自己防衛から、自尊心を肥大させてしまうのです。
人を信用できず、自分も好きになれない、つねに他人の目が気になる、挫折に弱いなどの特性は、幼少期に正常な自己愛を獲得できなかったことが関係しているのです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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