痛みやしびれなど、さまざまな症状に苦しめられる(症状で調べる心の病気-⑨)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の9回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【痛みやしびれなど、さまざまな症状に苦しめられる】
身体に不調を感じているにもかかわらず、診察や検査を何度受けてもこれといった病気が見つからないという場合は、心の病気も疑って、専門家に相談したほうがよいかもしれません。

心理的な問題が身体症状となって現れる一連の病気を、「身体表現性障害」といいます。
その症状は、身体の不調が顕著に現れるものから、心理的な問題がより強く現れるものまで、さまざまです。

たとえば、身体的な症状として頭痛・腰痛・関節痛などの疼痛やしびれ、動悸、発汗、紅潮(顔に血が上って赤みを帯びる状態)、ふるえなどが現れたりします。
一方で、心理的には「締めつけられる感じ」「何だか重たい感じ」などの感覚的な不調が続いたり、頻繁に起こったりします。

この症状から考えられる病気としては、持続性身体表現性疼痛障害・身体化障害・心気障害などが疑われます。
それぞれの更に詳しい症状としては、以下の様なものがあります。(●…精神症状/〇…身体症状)

<持続性身体表現性疼痛障害>
検査を繰り返しても痛みの原因が分からない。
●痛みによる精神的苦痛が大きい。または社会生活に支障が出る。
〇少なくとも6か月間は毎日のように激しく絶え間なく痛みが続く 〇全身のいろいろな部位に痛みが現れる

<身体化障害>
原因不明の「あっちが痛い、こっちが苦しい」
●病気ではないと医師に言われても、身体の不調を訴え続け、検査などを繰り返し要求する。症状はさまざまな部位に現れ、一定しない ●本人は症状に苦しみ、家事や仕事に支障をきたす ●抑うつ感、不安感が大きい
〇吐き気、嘔吐など消化器系の不調 〇飲み込みにくさ 〇手足の痛み 〇かゆみ、灼熱感、しびれ、うずきなど皮膚の不調 〇月経の不調

<心気障害(身体醜形障害を含む)>
自分に対する思い込みにとらわれる。
●重い病気にかかっていると思い込む ●身体の不調や外見の異常を何度も訴える

身体醜形障害
●自分の身体のささいな欠点にとらわれ、それによる苦痛が大きい ●人に会うのを避けるようになるなど、日常生活に支障が生じる

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史