統合失調症について/7.再発予防と自宅療養のポイント 【回復を促す家族の接し方-1】

心の病気

●家族が心がけるべき要点3つ

統合失調症の回復のためには、家族の協力が欠かせません。
家族の対応によって、患者さんの回復は大きく左右されるといっても過言ではありません。

前回「再発に影響をあたえる家族の対応」で述べたように、患者さんの回復を促すために家族が心がけるべき点は主に次の3つです。

①批判的になりすぎない
②過保護になりすぎない
③情緒的に巻き込まれない

●批判的になりすぎないためのポイント

家族が患者さんに対して批判的になりすぎないためのポイントをあげてみます。

■本人と病気とを区別する…患者さんが無気力に見えるのも、わがままに感じられるのも、病気の症状のせいであり、患者さん本人に問題があるわけではありません。また、この病気は患者さんの努力やがんばりで克服できるものではありません。

■高望みをしない…回復を急ぐあまり、家族が高い目標を設定すると、つい患者さんに無理なことを要求しがちです。あせらずに長い目で見守ることが必要です。

■ゆっくり一歩ずつ…希望を持って、目の前の小さな目標を一つ一つ達成することを目指しましょう。回復のスピードは人によってまちまちです。再発しないように回復していくためには、患者さんのペースに合わせて、一歩一歩進んでいくことが大切です。

■患者さんの話をよく聞く…家族は、幻聴や妄想などに過剰に反応しないように注意し、じっくりと話を最後まで聞き、その真意を理解するように努めることが大切です。

■対立はできるだけ避ける…統合失調症の患者さんの考え方や見方はふつうと違うところがあります。どちらが正しいかだけを問題にすれば、無用な対立と不和を生むだけです。対立しそうになったら、家族は一歩引き、なぜ患者さんがそう思うのかを冷静に考えて対応することが大切です。

■「しつけ」ではなく「交渉」を…朝はきちんと起きなさい、服を着替えなさいなど「しつけ」ようとする家族がいますが、患者さんは見下されたと感じ、反発を覚えるだけです。上から目線でしつけるのではなく、対等な立場で患者さんと「交渉する」気持ちで接すれば、言葉づかいもていねいになり、何とかわかってもらおうと努力します。そのような態度に接すると、患者さんは「大人として扱われている」と感じます

⇒「2」へつづく

奈良 心理カウンセリングルーム
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