統合失調症について/6.入院による治療 【退院のタイミング】

心の病気

●退院の条件

「任意入院」の場合は、原則として一般の自由入院と同じで、本人が退院したいと思えばいつでも退院できます。
ただし、例外があり、精神保健指定医が入院継続が必要と判断すれば、72時間(3日)を限度に退院を制限することができます。

そのほかの患者さんの場合は、次のような条件がととのったときに退院が決まります。

■入院の契機となった問題(たとえば自傷や他害のおそれなど)がほぼ解消された。
■幻覚や妄想などの陽性症状が、自宅で生活しても支障がないぐらいまでに軽くなった。
■ひどい薬の副作用が見られず、しばらくは大幅な処方変更をしなくてもよい見通しが立った。
■自分で服薬ができ、定期的に通院できる。
■再発の注意サインをモニターでき、サインがあらわれたときに医療スタッフに連絡できる。
■地域で生活するための最低限の日常生活技能(食事、金銭管理、火の始末など)があるか、不足している場合には家族などの支援が得られる。
■退院後の生活について家族の支援が得られる(単身生活の場合は、住む部屋と経済支援が得られる)。
■退院後の生活に関して調整すべきこと(会社や学校との連絡など)がなされている。
■病気の知識や療養上の留意点などについて家族の理解が得られている。

もちろん、こうした条件をすべて満たせない場合も少なくありません。
入院治療から通院治療に切りかえるにあたっては、医師の専門的な判断が必要になります。

●退院に向けての注意点

退院にあたっては、次のような準備をしておくことも必要です。

◆家族付き添いで外出・外泊してみる…本人に自宅での生活を改めて体験してもらいます。もし自宅で落ち着かない様子なら、担当医に相談しましょう。
◆薬の自己管理を練習する…退院後の服薬継続と再発予防のために、入院中から、たとえば1週間分の薬を自分で保管し、決まった時間に服薬する習慣をつけておくと、退院後の自己管理につながります。
◆退院後の通院形態を相談しておく…退院前に、担当医と退院後の通院について相談し、はじめは週に1回受診、その後は2週間に1回、1ヵ月に1回とのばしていくか、デイケアに参加するかなどについて、あらかじめ話し合っておきます。
◆地域の社会資源を調べておく…本人の入院中に、家族は地元の保健所や役所などに相談して、さまざまな支援制度の手続きや、地域活動支援センター、就労支援センターなど、のちのち本人が通所できる施設の情報を得て、できれば前もって見学をしておくとよいでしょう。
◆復帰をあせらせない・あせらない…退院や職場・学校などへの復帰に向けて、本人にあせらせない、また、家族などまわりの人もあせらないことが大切です。病院で回復した状態と、自宅で問題なく過ごせる状態との間には、ワンステップの違いがあります。「病み上がり」の状態で退院して、いきなり仕事・学校に復帰すると、ストレスが大きく、悪化や再発の可能性があります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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