統合失調症について/6.入院による治療 【入院治療の施設-1】

心の病気

●閉鎖病棟と隔離室(保護室)

精神科の病棟は、自傷・他害のおそれのある患者さんや、判断能力が十分でない患者さんを保護するという観点から、構造がふつうの入院病棟とは異なります。

■閉鎖病棟
原則として、「措置入院」や「医療保護入院」など、強制的な入院形態で入院してくる患者さんが入ります。

基本的な病棟の構造は、数人単位の病室に洗面所、トイレ、食堂、デイ・ルームなどの設備をそなえ、職員がカギを管理し、患者さんの出入りの自由が制限されています。

自殺企図、錯乱、器物破損など、自分の行動がコントロールできない患者さんの場合、閉鎖病棟の中に設置された「隔離室(保護室)」と呼ばれる個室を使用することがあります。
隔離室では、一時的に外界の刺激を遮断することによって心身の安静をはかり、集中的に治療を行います。

最近は、急性期や重症の患者さんも集中治療するための「精神科集中治療室(PICU)」を設ける病院もふえています。

■開放病棟
開放病棟は、原則として「任意入院」など、比較的自由度の高い入院形態で入院してくる患者さんが入ります。
構造は、ほかの診察科の病棟と同じで、基本的に患者さんの出入りは自由ですが、安全上の理由から、夜間など一定の時間帯は出入口を施錠している場合があり、厳密には半開放病棟といえます。

●閉鎖病棟での行動の制限

任意入院の場合(開放病棟)は、原則として行動の制限はありません。

閉鎖病棟に入院した患者さんの場合には、病状によって行動制限を受けることが多くなります。

自殺企図、錯乱、器物破損などのおそれがあって隔離室(保護室)に入れられた患者さんが、実際に自殺や自傷の危険性が高いと判断された場合には、一時的に「身体拘束」が併用されることがあります。

身体拘束は、布などでできた器具で胴や手足などをベッドに固定して行います。
拘束後は、毎日ひんぱんに精神保健指定医が診察し、病状をカルテに記載することが義務づけられています。
そして、改善が認められれば、ただちに解除の指示を出します。

こうした行動の制限は、患者さんの人権擁護の観点から、その際の手続きが厳格に規定され、過剰な行動制限が行われないように、院内に行動制限最小化委員会が設けられています。

通信や面会の自由については、病状に深刻な影響をあたえるおそれがなければ、制限してはならないことになっています。

また、手紙の検閲も、危険物が入っているなどの場合以外はしてはなりません。

⇒「2」へつづく

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