無感動になった/何を見ても感情が湧かない(症状で調べる心の病気-④)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の4回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【無感動になった/何を見ても感情が湧かない】
感情とは、私たちが物事に対して感じる主観的な印象のことです。
感情はその人の言葉や行動、表情にも現れるため、これを観察する事で、私たちは相手の内的感情を理解しようとしています。

感情の鈍さや乏しさが顕著なときは、専門家による診察のもと、背景にある疾患が何なのかを慎重に調べる必要があります。

うつ状態のときは、何に対しても興味が湧かず、喜びも感じられない状態が長く続くことがあります。
また、統合失調症でも感情が鈍くなったり、快感を覚えられなくなる症状(アンヘドニア)が現れることがあります。
さらに重いストレスや、脳血管障害などの身体疾患が感情に悪影響を与えていることもあります。

この症状から考えられる病気としては、急性ストレス反応・離人、現実感喪失症候群・うつ病などが疑われます。
それぞれの更に詳しい症状としては、以下の様なものがあります。(●…精神症状/〇…身体症状)

<急性ストレス反応>
自然災害や暴行などの重大なストレスから発症。
災害、事故、惨劇などが起こった直後にストレス反応が現れ、通常2~3日で消える。
特に目立つ症状としては、あたかも心がその出来事を「忘れたがっている」「ないことにしたがっている」かのような反応を示すことが挙げられる。

●神経が高ぶった状態が長く続き、なかなか元の状態に戻れない。そのため、ちょっとしたことに敏感に反応したりする。
●体験した強烈な恐怖や不安(トラウマ)を避けるようになる。たとえば、交通事故現場を見られない、避けて通るなど。
●トラウマとなる出来事や音や光、臭いなどが蘇ることがある。
●何があったか(障害の原因となった出来事)が思い出せない。

このような症状が出ても、そのうち消える場合が多いが、1か月以上症状が続く場合はPTSDと診断されることもある。

<離人・現実感喪失症候群>
自分が自分ではない、現実のものではないという感覚。
離人感
●自分が自分ではない感覚 ●自分自身を遠くから眺めている感覚 ●自分が死んでしまったような感覚

現実感喪失
●周囲の景色に立体感がなく、平板に見える ●人々や動植物を見ても生き生きとした感じがしない ●風景と自分の間が何かで遮られているような感覚 ●夢のなかにいるような感覚

その他
●自分が狂ってしまうのではないかという恐怖感 ●時間の流れが異常に速かったり遅かったり感じる
〇頭に何か詰まっている、虫が皮膚を這っている、などの感覚を覚える

<うつ病>
強く長いストレスにさらされたときにかかることがある。
●気分が落ち込む ●日ごろ興味や喜びを感じていたものに気持ちが向かない ●行動するのも考えるのも面倒でおっくう、疲れを感じやすい ●集中力や注意力の低下 ●自信喪失 ●自責の念や無価値観 ●将来を悲観的にとらえる ●自傷行為(自分を傷つける)をしたり、自殺を考えたりする
〇不眠 〇食欲低下、体重減少 〇性欲の減退 〇疲れやすい体質(易疲労性=身体をあまり使っていないのに疲れを感じる)

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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