統合失調症について/4.統合失調症の治療-① 薬物療法【抗精神病薬の副作用-3】

心の病気

●そのほかの副作用

そのほか、抗精神病薬には次のような副作用が出ることがあります。

■循環器系の副作用
抗精神病薬にはノルアドレナリンの働きを抑える作用があるため、動悸や不整脈、または血圧の低下が起こることがあります。

■アレルギー症状
患者さんによっては、薬が体質的に合わずに、発疹やかゆみなどのアレルギー症状が出る場合があります。
アレルギーには、服用後すぐにあらわれるものと、2週間~1ヵ月ぐらいたってからあらわれるものがあります。
服用後に発疹などが出た場合には、薬との関係を疑ってみる必要がありますので、早めに医師に報告してください。

■肝機能障害
いままで飲んだことのない薬を服用した場合に、肝機能が障害されることがあります。
自覚症状のあまりない軽度のものがほとんどですが、ときに黄疸が出ることがあります。

●危険な副作用「悪性症候群」

悪性症候群は、抗精神病薬の治療中に、突然の高熱(ときに40℃以上)、錐体外路症状、自律神経症状、意識障害などが起こる副作用です。
発生頻度は低いものの、非常に危険な副作用ですので、早期発見が重要です。

原因としては、強い抗精神病薬の投与開始時や、薬剤の増量時、抗パーキンソン病薬や抗不安薬の中止・減量時に、身体的疲労や脱水、精神症状の増悪などが重なった場合に発症することがあります。

抗精神病薬を飲んでいるときに、急な発熱など疑わしい症状があらわれた場合には、一刻も早く主治医に連絡して、できるだけ早く適切な処置を受けることが大切です。

治療は、入院して点滴を行い、必要な場合には筋弛緩薬のダントロレン(商品名:ダントリウム)という薬を投与します。

●副作用について過度の心配をしない

以上に述べた副作用は、すべての患者さんにあらわれるわけではありません。
また、一人の人にすべての副作用が出るわけでもありません。
さらに、副作用のあらわれ方は、人によってさまざまで、薬の種類によっても異なります

前述したように、副作用の多くは、飲みはじめのころがいちばん強く、時間がたつにつれて徐々に弱まっていくのがふつうです。
ですから、副作用について過度の心配をしないことが大切です。

薬は、必要なときはしっかり必要な量を飲み、症状が安定してきたら、少量をコツコツと気長に飲みつづける、それが副作用の予防にもつながります。

また、くれぐれも、処方された薬を自分で勝手にやめたり、量をかえたりすることはやめましょう。

ただし、何か心配な症状が出た場合には、「強い薬を飲んでいるのだから仕方がない」などと思わずに、どんなこまかなことでもきちんと主治医に報告することが、再発を防ぐポイントです。

●患者さんの薬に対する理解も必要

これらの副作用の中には、薬を整理して量や種類を減らしたり、変更したりすることで防げるものも少なくありません。
副作用で苦しむことを避けるためにも、患者さん自身が薬の知識をある程度持っていることが必要です。
最低限、いま自分が飲んでいる薬の種類は何か、量はどのくらいか、薬の一つ一つがどんな症状に対して処方されているのかについては知っておいたほうがよいでしょう。

もし、何か疑問があれば、納得がいくまで主治医に質問することが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
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