統合失調症について/4.統合失調症の治療-① 薬物療法【抗精神病薬の副作用-1】

心の病気

●効果より副作用が早くあらわれる

抗精神病薬には強い効果があるため、それだけにさまざまな副作用が出てくる可能性があります。
薬そのものの副作用以外に、ほかの薬との飲み合わせで副作用が出ることもあります。

また、多剤併用などで薬の量が多くなったり、長く飲みつづけているような場合も、副作用が出やすくなります。

しかし、副作用の多くは、飲みはじめのころがいちばん強く、時間がたつにつれて徐々に弱まっていきます
逆に、薬の効果があらわれるまでには少し時間がかかるのがふつうです。
副作用がつらいからと薬を飲むのをやめてしまっては、元も子もありません。

効果があらわれるまで飲みつづける必要がありますが、もし、どうしても副作用がつらくてがまんできない場合は、勝手に飲むのをやめないで、必ず主治医に相談しましょう。
薬の種類や量をかえるなど、適切に対処してくれるはずです。

●代表的な副作用「錐体外路症状」

抗精神病薬には、神経伝達物質であるドーパミンの働きを抑える作用がありますが、抑えすぎると「錐体外路症状」のような運動機能にかかわる副作用があらわれることがあります。

体や内臓の筋肉に、動きを指令するために信号を伝える運動神経は、脳から筋肉へ直接指令を伝える経路(脳の延髄の錐体と呼ばれる部分を通るので錐体路という)のほかに、運動が円滑に行えるように無意識のうちに筋肉の緊張を調節する経路があります。
これを、錐体路以外の経路という意味で「錐体外路」といいます。

錐体外路が障害されると、運動が円滑に行えなくなるため、次のような症状があらわれます。

■パーキンソン症状(パーキンソニズム)
手足のふるえ、筋肉のこわばり、緩慢な動作(無動・寡動)、歩行障害などがあらわれます。

■急性ジストニア
自分の意思に反して、筋肉が緊張したり硬直してしまう症状です。
舌が出たままになる、ろれつがまわらない、首や体が傾く、眼球が上を向く(白目になる)、手足が突っぱったりねじれる、といった症状が見られます。
急性ジストニアは若年者に多く、治療開始後数日で発症することが多い副作用です。

■アカシジア(静座不能症)
手足にむずむずするような異常知覚を感じて、そわそわしてじっとしていられない状態になります。
焦燥感が出てくることもあります。
具体的には、たえず歩きまわる、足を落ち着きなく揺らす、立っているときに足踏みをする、じっと立ったり座っていることができない、などです。
アカシジアは、患者さんのもともとの不安やあせりの気持ちと区別することが困難な場合がありますので、注意が必要です。

■遅発性ジスキネジア
ジスキネジアとは「不随意運動」のことで、抗精神病薬を長い間飲んでいると、手足や首や胴体などが、勝手にくねくねとよじれるように動いたり、舌を左右に動かしたり、口をもぐもぐさせたり、顔をしかめたりといった症状があらわれることがあります。

こうした錐体外路症状に対しては、一般に抗パーキンソン病薬を併用することで症状の改善をはかることができます。

⇒「2」へつづく

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