集中できない/思考力や判断力が落ちた(症状で調べる心の病気-③)

症状

自分で何かおかしいと感じるとき、その症状によっては様々な「心の病気」が疑われます。
放っておくと症状はどんどん悪化し、結果的に治療が長引いてしまう結果にもなりますので、早めの受診が必要です。
症状で調べる心の病気』の3回目です。
皆様に、少しでもお役立て頂けたらと思います。

【集中できない/思考力や判断力が落ちた】
思考力や集中力が低下したり、あるいはなかなか決断することができないという状態は、身体的な不調によって起こることもあります。
ただし、このような状態が2週間以上続く場合には、うつ病を疑って専門家に診てもらうことも必要です。

「考えが浮かばない」「努力しても考えられない」「物事が決められない」などの訴えは、うつ病の典型的な臨床症状のひとつです。
「新聞やテレビを見ても内容が頭に入らない」「仕事に取りかかる気になれない」「根気が続かない」なども、うつ状態ではよく見られる症状といえます。

なお、思考力や集中力の低下、決断困難といった症状は、認知症や統合失調症などでも見られることがあります。

うつ病・双極性障害(うつ状態のとき)・認知症について、それぞれの更に詳しい症状としては、以下の様なものがあります。(●…精神症状/〇…身体症状)

<うつ病>
強く長いストレスにさらされたときにかかることがある。
●気分が落ち込む ●日ごろ興味や喜びを感じていたものに気持ちが向かない ●行動するのも考えるのも面倒でおっくう、疲れを感じやすい ●集中力や注意力の低下 ●自信喪失 ●自責の念や無価値観 ●将来を悲観的にとらえる ●自傷行為(自分を傷つける)をしたり、自殺を考えたりする
〇不眠 〇食欲低下、体重減少 〇性欲の減退 〇疲れやすい体質(易疲労性=身体をあまり使っていないのに疲れを感じる)

<双極性障害(うつ状態のとき)>
躁とうつの対照的な症状を繰り返す。
●〇上記、うつ病と同

<認知症>
認知症は、脳の細胞が壊れ、その機能が失われていく病気ですが、症状は、その脳細胞が果たしていた役割が失われる「中核症状」と、中核症状から二次的に引き起こされる「周辺症状」に分けられます。

中核症状
●体験そのものを思い出せなくなる ●判断力が低下する(料理の手順がわからなくなる、片付けられなくなるなど)●季節感がわからなくなる ●アナログ時計が読めなくなる ●物事を計画的に実行できなくなる ●言葉がうまく使えなくなる ●文字を書くことが難しくなる ●言葉の意味を理解できなくなる ●五感が鈍くなる ●自分がいる場所がわからなくなる ●家族の顔がわからなくなる

周辺症状
●不安、抑うつ状態 ●物盗まれ妄想 ●徘徊 ●せん妄 ●幻覚・錯覚 ●暴力・暴言 ●介護拒否 ●失禁 ●不眠、睡眠障害、昼夜逆転 ●帰宅願望 ●異食(食べられないものを食べようとするなど)●弄便(大便をつかんだり、壁などにすりつけたりする

心の病気になってしまうということは、誰にでも起こり得ることです。
本人がおかしいと感じること、周りの人がおかしいと感じること、そして周りの人が心の病気を十分に理解し、サポートしていくことが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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