統合失調症について/2.統合失調症とはどのような病気か【統合失調症は若い人に多い病気】

心の病気

●脳の「統合機能」が一時的にそこなわれる病気

統合失調症の「統合」とは、思考や行動、感情などを一つの目的にそってまとめていく能力のことです。
つまり、統合失調症とは、「脳の統合機能が一時的に失調する病気」であり、そのために、幻覚(幻聴)や妄想などさまざまな特徴的な症状があらわれる病気です。

また、統合失調症でいちばん問題となるのは、陰性症状や認知機能障害などが治療後も長く残るために、日常生活や社会生活がスムーズに営めなくなることです。
この「生きづらさ」をどう改善するかが、特に社会復帰にあたっては大きなカギとなります。

●100人に1人はかかるありふれた病気

統合失調症は、世界的に、機能障害(細胞・組織・器官などが正常な働きをしない状態)の主要原因の第9位を占めます。
また、人口の約1%が生涯に一度はこの病気にかかるといわれます。
統合失調症は決して特殊な病気ではありません

人口の1%というと、日本には100万人程度の統合失調症の人がいると考えられますが、厚生労働省の調査(2011年)では、日本の統合失調症の患者さんは約70万人とされています。

これは、発症していても気づいていなかったり、いろいろな理由で受診を中断している人が多いためと思われます。

発症しやすい年齢は、思春期から30歳までが多く、全体の70~80%を占めます。

平均の発症年齢は男性が27歳、女性が30歳で、男性のほうが多少発症年齢が低い傾向があります。
女性では、40~45歳に2度目の発症の小さなピークがあり、この時期の発病は男性より数倍多くなっています。

10歳以下で発症するケースは1%未満ですが、まれに小学生でも発症することがあります。
また、中年、あるいは初老にさしかかってから発症することもあります。

発症のピークが10代半ばから20代前半にあることは確かですが、最近は発症する年齢の幅が広がりつつあります

男女比については、はっきりした男女差はありませんが、やや男性のほうが多いという報告もあります。

発症の契機としては、受験や就職といった人生の節目や、恋愛、結婚、出産(女性)など大きな環境の変化があった場合が多いようです。

奈良 心理カウンセリングルーム
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