統合失調症について/1.統合失調症の症状について知る【症状3 思考障害…思考の「統合」がうまくいかない】

心の病気

●考えがうまくまとめられず苦痛を感じることも

統合失調症は、「脳の統合機能が一時的に失調する病気」です。
そのため、精神機能をまとめる働きも障害され、「思考障害」という症状があらわれます。
思考障害は陽性症状の一つです。

思考障害は、大きく「思考過程の異常」と「思考内容の異常」の二つに分けることができます。
「思考過程の異常」は、考える道筋や脈絡そのものに異常が見られることで、以下のような症状があります。

■思考途絶

思考の流れが急に中断したり、停止します。
そのため、考えている途中で、突然内容を忘れたり、急に話し出したり黙ったりします。
本人は、「考えが急に止まってしまう」「急に何を考えてよいかわからなくなる」「考えが突然消える」「考えが奪い取られる(思考奪取)」「考えが盗まれる」などと感じます。
統合失調症の思考障害の代表的な症状です。

■思考制止

考えるスピードが遅くなったり、思考が停滞したりします。
本人は、「考えが頭に浮かばない」「なかなか結論が出せない」「頭が空っぽになった」などと感じます。

■観念奔逸

観念が活発に次から次へとわき出し、話が脱線します。
多くの場合、早口で多弁です。

■自生思考

自分の意に反して、勝手に考えやイメージが次々に浮かびます。
内容はとりとめのないものが多く、本人はしばしば苦痛を感じます。

■滅裂思考

考えがあちこちに飛び、いっていることが支離滅裂になります。
これも統合失調症の思考障害の典型的な症状です。

■思考迂遠

話がまわりくどく、結論を出すまでに時間がかかります。

■連合弛緩

観念の意味ある結びつきを欠き、話のまとまりがなくなります。

■思考保続

同じ観念、同じ言葉がくり返しあらわれて、思考が先に進まなくなります。

もう一つの「思考内容の異常」には、統合失調症の代表的な症状である「妄想」があります。

統合失調症の患者さんの話の内容がわかりにくいのは、まとまりがなかったり、話があちこち飛んだりすることだけが原因でなく、しばしば妄想や幻覚がともなっていることも大きな原因です。

奈良 心理カウンセリングルーム
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