統合失調症について/1.統合失調症の症状について知る【症状2 妄想…信じている本人にとっては「事実」①】

心の病気

●ありえないことを事実と信じる「妄想」

妄想は、幻覚とともに統合失調症の主要な症状の一つで、急性期に盛んにあらわれる陽性症状です。

妄想とは、現実にはありえないことを事実(真実)だと強く確信して疑わない状態です。
まわりの人がどんなに「そんなことはない」「それはまちがいだ」と説得しても、本人はかたくなに信じ込んでいるので、訂正することができないというところに特徴があります。

妄想は、単にその内容が奇異なだけではなく、本人がそれを説明する際の論理に飛躍があり、ふつうでは考えにくい「理由づけ(意味づけ)」をします。

そして、統合失調症の妄想には、世の中のすべての出来事は自分とどこかで関連しているととらえる傾向が見られます。
統合失調症の患者さんに特徴的に見られる、自分と他人の境界があいまいになる「自我障害」がこうした妄想を生み出しているとも考えることができます。

●妄想を否定したり内容を詳しく聞いたりしない

妄想を理解する上で大切なことは、幻聴と同じように、それがどんなに奇異な内容であっても、妄想は本人にとってはあくまでも「事実」であるということです。

ですから、妄想に対して、まわりの人が「それはありえない」と訂正したり、まちがいを証明してみせても、何の効果もないだけでなく、逆にそれを事実と信じている本人にとっては、「自分を否定された」と思い、周囲に対して不信感をつのらせるだけなので、注意が必要です。

また、患者さんの妄想を理解するために、こまかく妄想の内容を聞き出そうとすることも、かえって患者さんを追い詰めることになり、逆効果です。
なぜなら、妄想の内容の多くは、本人にはおそろしい、不愉快なものだからです。

統合失調症の妄想は、たとえ内容がどんなに荒唐無稽なものであっても、患者さんにとっては決して「でたらめ」なものではなく、それなりに理屈が通っており、合理的なものです。

まわりの人は、患者さんの話が論理的かどうかではなく、そうした妄想を持たざるをえなかった患者さんの追い詰められた気分や不安というものを理解する必要があります。

奈良 心理カウンセリングルーム
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