統合失調症について/1.統合失調症の症状について知る【統合失調症のはじまりの症状②】

心の病気

●激しい症状が見られない統合失調症も多い

統合失調症というと、激しい興奮状態があらわれる病気と思っている人も少なくないようですが、実際には激しい症状が起きない患者さんのほうが多く、ひどい妄想から暴れて自分や他人を傷つけるような例は、実はあまり見られません。

それだけに、ひきこもりや妄想などの病気のサインが見られても、それだけで病院にまで行こうとするケースは少なく、結果的に治療が遅れ、症状の悪化につながってしまうことも少なくありません。

●統合失調症も早期発見、早期治療が大切

どんな病気でも、発症を予防すること(一次予防)や、たとえ発症しても早期発見・早期治療(二次予防)が大切ですが、統合失調症の場合は、これまであまり「予防」に目が向けられることはありませんでした。
その理由としては、

・医学的な研究が不十分で、防ぐべき「病気の危険因子(リスク因子)」が明確になっていない。
・そもそも統合失調症は「予防は無理」という根強い先入観がある。
・予防に不可欠な、関係者(精神科医、援助スタッフ、疫学担当者、自助グループや家族会など)の協力体制が確立されていない。

といった点があげられます。
こうした理由で、「統合失調症の予防」の重要性が認識されてこなかったのです。
しかし、近年、「精神病の未治療期間」(病気を発症してから治療開始までの時間)についての研究が進み、さまざまな調査データが発表されるようになってきています。

その結果、明らかになったのは、次のようなことです。

・統合失調症は、ほかの病気とくらべても(同じ精神疾患の中でも)、治療をしないままでいる未治療期間が非常に長く、平均で30週(7ヵ月半)から114週(2年以上)の間にある。
・未治療期間の長短は、その後の精神状態や社会への適応と関連することが認められている。

一般に、未治療期間が短ければ短いほど予後(その後の病気の経過)がよいとされ、逆に未治療期間が長いほど症状が重症化、慢性化するといわれています。

海外の調査では、統合失調症の未治療期間が1年未満の患者群と1年以上の患者群とを、2年後の再発率で比較した場合、未治療期間が1年未満のほうが再発率が低いという結果が出ています。

また、そのほかの調査でも、未治療期間が1年未満の患者さんのほうが、明らかにその後の経過がよいことがわかっています。

統合失調症も、早期発見・早期治療が大切です。
早く治療をはじめれば、症状の悪化が防げ、社会復帰もしやすくなります。

統合失調症は、治療をしなければ、発病してから「最初の5年間」で障害が急速に進みます
そうならないように、まわりの人が「どうも様子がおかしい」と気づいたら、そのまま放置しておかずに、できるだけ早く専門の精神科医に相談することが大切です。

奈良 心理カウンセリングルーム
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