トラウマについて/4.「今」への影響を変える心理療法【代表的な心理療法】

心の病気

持続エクスポージャー療法/安心を実感する

治療者とともにトラウマの記憶に立ち戻り、記憶が過去のことであり、今の自分は大丈夫だという安心感を見つけていく治療法です。
治療者と二人三脚で、自然に回復していく道筋を歩み直していきます。

●治療者に支えられながらトラウマ記憶に触れてみる

治療者のガイドで、無理のない範囲でトラウマの記憶や、思い出させる場面に触れてとどまってみることで、馴化(慣れること)を体験します。
触れても怖いことは起きないし、自分は大丈夫だという安心感が芽生えます。

やがてトラウマの記憶が整理され、たとえば悪いのは自分ではなく加害者であるということが、心から納得できるようになります。
トラウマの被害は過去のことであることが実感され、自分らしい生活の感覚が戻ってきます。

■PE療法の進め方

毎週1回、90分の面接と、毎日1~2時間の宿題をおこないます。
認定を受けた治療者にかかれば、普通は10~15週程度で回復がみられます。

①準備セッション
●治療原理と治療手続きの説明、これまでの治療成績(エビデンス)の紹介
●トラウマの影響についての心理教育
●呼吸法による不安の対処法を練習

②現実エクスポージャー
●トラウマとの関連のために不安になる生活の場面を列挙し、不安の得点をつける
●その得点の低いものから、無理なく、安全にできる課題を選び、自宅で毎日30分ほどそれに触れて不安の得点の変化を記録する
●生活のなかでトラウマを思い出すことへの不安が減り、活動の幅が広がる

③想像エクスポージャー
●治療者と一緒にいるという安心感のなかで、トラウマの記憶を思い出し、言葉に出して語る。治療者は不安の得点をモニターしながら、無理なく話せるように調整する
●自信がついてくると、それまで回避していた記憶についても自分から詳しく話せるようになる

④処理(プロセシング)
●話したあとで、なにを学んだかをふり返り、記憶に触れることへの不安や、「自分にはなにもできない」という無力感を取り除き、トラウマや自分、世界についてのネガティブな考えを修正し、安心や自信を育てる

⑤評価
●トラウマに触れる際はつねに不安の得点をモニターし、無理のないよう調整。また面接ごとにPTSD症状を測定し、それが減少していくことを確認し合いながら治療を進め、終結する

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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