トラウマについて/4.「今」への影響を変える心理療法【心理療法の種類】

心の病気

治療の進め方はいろいろだが共通点もある

トラウマに焦点を当てた心理療法には、さまざまな種類がありますが、トラウマの影響を受けている「今」を変えるという目的は同じ。
共通点も多くみられます。

●重点的に対応していくポイントは異なる

トラウマからの回復に必要なポイントは共通していますが、それぞれの心理療法によって、どこに重点を置いて対応していくかは異なり、治療の進め方も違います。

ただ、どこからアプローチするにせよ、治療を進めることで生じた変化は、ほかにもよい影響を与えることが期待できます。
結果的に、トラウマが「今」に及ぼす影響を減らしていくことにつながります。

■各種の心理療法の共通点

現在、「エビデンスがある治療法」としておこなわれている心理療法にみられる共通点は、以下の6つにまとめられます。

各種の心理療法にみられる共通点は、トラウマからの回復の鍵となる重要なポイントといえます。

①心理教育
トラウマや、トラウマの影響について学ぶことを「心理教育」といいます。
今後の戦略を立てるうえで、自分の症状とトラウマとの関連を知ることは重要な意味をもちます。
本ブログを読むことも、心理教育として役立ちます。

②感情調節と対処スキル
感情のコントロールのしかたや、不快な感情や思考でいっぱいになりそうなときの対処法などを学んでいきます。
「スキルの習得」を治療プログラムの明確な構成要素とはしていない心理療法でも、重要なテーマです。

③曝露
暴露とは「さらす」ということです。
それが主たる目的ではなくとも、エビデンスのある心理療法はいずれも、トラウマとなった出来事や、体験時に感じたことを思い出す、語るなど、なんらかの形で曝露がおこなわれます。

④認知処理、再構成、意味をみつける(つくる)
自分や世界に対する否定的な見方を見直し、トラウマ体験について改めて考え直し、これまでとは異なる意味づけをおこなっていくことは、どの心理療法でも重要なポイントです。

⑤感情に向き合う
強い恐怖感の緩和をはかる、罪悪感や恥辱感、怒り、悲しみなどの感情に焦点を置くなどいろいろですが、いずれの心理療法も、感情について扱います。

⑥記憶処理
言葉にしにくいトラウマ記憶を、首尾一貫した「物語」として編成し直すなど、トラウマ記憶を「物語の記憶」にしていくことを目指します。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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