トラウマについて/3.これからの目標と道のりを見定める【治療期間は?】

心の病気

回復の過程はらせん状。時間がかかることもある

回復までの道のりは一本道ではありません。
専門的なトラウマ治療に取り組む場合でも、回復を実感できるようになるまでには、ある程度の時間がかかります。

●焦らずに取り組んでいこう

トラウマのことや、自分の症状との関係を知るだけで、「ぐっと楽になった」と感じる人もいます。
ただ、そこから一歩進み、自分の人生を自分でコントロールできるようになるまでには、少々時間がかかるかもしれません。

専門的なトラウマ治療の中心となる各種の心理療法は、基本的には段階的に進められます。
多くは数ヵ月単位、あるいは年単位の取り組みになります。

トラウマからの回復は、行きつ戻りつしながら進んでいくのが普通です。
焦らずに取り組んでいきましょう。

■回復に時間がかかりやすい例

どれくらいの期間でトラウマからの回復を実感できるかは、一概にはいえません。
長引きやすい人もいます。

<複雑なトラウマがある>
なかなか人を信頼できないというのは、複雑なトラウマがもたらす症状のひとつです。
治療者との信頼関係を築くのにも時間がかかるかもしれません。

<エネルギーの流れが乱れている>
生命活動に伴うエネルギーや情報の流れに乱れがあると、なにをしても裏目に出やすくなります。
まずはその是正が必要です。

<薬を使いすぎている>
薬物療法は治療に役立つものですが、長く使っていると耐性が生じて効きにくくなることがあります。
薬の種類や量を増やし続けるうちに、かえって症状が出やすくなることもあります。

<症状への依存が生じている>
症状があるとき、人は「心配してもらえる」という実感を得られるうえ、フラッシュバック時には脳内麻薬といわれる物質が増え、苦痛の高まりがやわらぐという面もあります。
症状への依存が生じている場合、回復のスピードは当然、遅くなります。

<依存・嗜癖がみられる>
大量飲酒などで自己調節をはかってきた場合、トラウマの治療を進めることで、むしろ依存・嗜癖がひどくなることがあります。
依存・嗜癖の治療と、トラウマの治療をバランスよく進めていくことが必要です。

■回復の過程で起こりうること

トラウマに向き合い始めたことで、むしろ症状がひどくなったように感じられることもあります。
しかし、それは一時的なもの。
治療が進むうちに「以前にくらべれば楽になってきた」と感じられるようになるでしょう。

<記憶のよみがえりで苦しくなる>
抑圧していたトラウマ記憶がよみがえりやすくなり、フラッシュバックや解離などの症状が起こるようになったり、生活能力がいちじるしく損なわれたりすることがあります。

しかし、トラウマ記憶が正しく処理されていくうちに、症状は軽くなっていきます。

<症状は軽くなったのに……>
トラウマの症状がやわらぐと、これから先の生き方や人生のさまざまな課題など、症状に翻弄されているときには考えなかったことに、向き合わなければならなくなります。
症状は減ったけれど、むしろ苦痛は増すこともあります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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