トラウマについて/2.トラウマの影響はなぜ長引くのか?【「アタッチメント」の影響】

心の病気

「安定したつながり」がないと傷が残りやすくなる

アタッチメントとは特定の対象との情緒的な絆のことで、日本語では「愛着」ともいいます。
安定したアタッチメントを築けていたかどうかは、心の傷の残りやすさに影響します。

●対人関係のあり方に影響する

出生直後から数年間、育てる人がどのようにかかわってきたかで、アタッチメント(愛着)のタイプは決まり、その後の対人関係のあり方に影響します。

アタッチメントは、相手との相互関係で形成される適応のスタイルです。
「愛情」とは異なる概念で、良い悪いという問題でもありません。
不安定なものでも、そのときにはそれが適していたのです。
ただ後年、人づきあいの悩みにつながりやすい面があることは否定できません。

■アタッチメントは幼少期に築かれる

心身に起こる非常時の変化を解くには、「もう安全・安心だ」という実感が必要です。
安心感の得やすさは、幼少期に築かれるアタッチメントのあり方が関係しています。

アタッチメントは行動として観察され、4つのタイプに分類されます。

・安定したアタッチメント
つらい出来事を体験しても、「もう安心」という感覚を得やすいため、心の傷は残りにくくなります。

※安定型
【子供の行動】
泣き出したり抵抗を示したりするが、対象に近づけばすぐに落ち着く。

【よくある養育のスタイル】
養育者が子どもの欲求や状態の変化に目を配り、ほどよい働きかけができている。

・不安定なアタッチメント
回避型は、ある程度距離を置くことで安定を保ちます。
アンビヴァレント型は、最大限のサインを送ることで放置される心配が減ります。

問題は無秩序・無方向型です。
どのようなふるまいをしても、安全・安心という感覚を得にくく、心の傷が残りやすくなります。

※回避型
【子どもの行動】
泣いたり混乱したりせず、養育者と再会しても近づかず、目を逸らしたり避けようとしたりする。

【よくある養育のスタイル】
子どもの働きかけに対し、ほほえんだり抱きかかえたりすることが少なく、子どもが苦痛を示すとかえって子どもを遠ざける。

※アンビヴァレント型
【子どもの行動】
強い不安や混乱を示す。
養育者と再会すると近づくが、怒って養育者を叩いたりする。

【よくある養育のスタイル】
子どもが出すサインに気づきにくく、養育者自身の都合で対応が変わる。

※無秩序・無方向型
【子どもの行動】
近づきつつ避けようとするため、不自然でぎこちない。
突然すくんだり、うつろな表情をうかべたりする。
初対面の人に、むしろ親しげにふるまうことも。

【よくある養育のスタイル】
子どもを脅えさせる行動をとるなど、不適切な対応が続く。
養育者自身が未解決な問題をかかえていて、精神的に不安定なことが多い。

奈良 心理カウンセリングルーム
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