トラウマについて/2.トラウマの影響はなぜ長引くのか?【発達期のトラウマの影響②】

心の病気

逆境のなかで調節する力は育ちにくい

感情や行動などをコントロールしていく力は、子ども時代に身につくものです。
大人の不適切なかかわりが続く「小児期逆境体験」は、調節のしかたを学ぶ機会を奪ってしまいます。

●小児期逆境体験は、複雑なトラウマを生みやすい

子どもの場合、対人関係のなかで生じる心の傷つきは、主に養育者の不適切なかかわりによってもたらされます。
虐待やネグレクトなどの小児期逆境体験(ACE)は、心身の発達を大きく妨げ、複雑なトラウマを生みやすくします。

逆境のなかで育つ子どもは、「ひどいことをされる」「捨てられる」といった恐怖感から、さまざまな感情や行動を抑圧しがちです。
多様な自分の気持ちに気づき、それを適切に表現していく方法がわからないままになりやすいのです。

・「しつけ」と称する暴力・暴言(虐待)
・子どもの目の前で、家族間の暴力がくり返される(面前DV)
・ひんぱんに養育者が替わる など

■子どもが調節する力をつける過程

子どもは、周囲の大人とのやりとりを通じて、自分自身のコントロール方法を学んでいきます。

・子どもは行動で要求を示す
不快感を「泣く」という行動で示す。
自分の気持ち(情動)を認知しているわけではない。

・大人が適切に対応する
大人が子どもの出すサインを読み取って要求に応えることで、子どもは自分の気持ちに気づけるようになる(情動調律)。

・よりよい状態をもたらす方法がわかってくる
よりよい状態、より快適な相互関係にしていくために、どうふるまえばよいか、自分の気持ちにどう折り合いをつけるかなど、調節する方法を身につけていく。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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