トラウマについて/2.トラウマの影響はなぜ長引くのか?【トラウマが残ると】

心の病気

冷凍保存された記憶が「今」を乱してしまう

トラウマが心の状態を変えるのは、トラウマ体験時の記憶が消化されず、そのまま残り続けるから。
出来事そのものは終わっていても、「終わったこと」にならないのです。

●「食べきれない」から冷凍される

トラウマ記憶の特殊性を、強引に渡された「生肉」にたとえて考えてみましょう。

日常的に「つらい」と感じる体験が300グラムの肉を渡されることだと仮定します。
これくらいなら、調理して食べれば栄養になります。
一方、トラウマ体験は、いきなり30キロの肉が持ち込まれたり、連日3キロの肉が届けられたりするようなものですから、とても食べきれません。
傷んで腐らないよう、冷凍庫を用意して保存しておく羽目になるでしょう。

しまったことを忘れていても冷凍庫自体は消えません。
ときには冷凍庫の扉が開き、肉の解凍が始まってしまうこともあります。
一気に溶け出すのでやはり食べきれず、再凍結されます。
「過去に押しつけられたもの」がいつまでも残ってしまうのです。

■解凍が始まる「引き金(トリガー)」のいろいろ

トラウマ記憶の解凍が始まるのは、トラウマ体験時と共通する「なにか」を感じたとき。
引き金(トリガー)は無数にあります。

・「あのとき」「あの人」と似ている!
少しでも共通点があれば、客観的にはまったく違ったものでも、引き金となる可能性があります。

・慣れない環境
いつも混沌とした環境のなかで育ってきた人は、静かな環境に置かれると逆に不安を覚え、不安な気持ちが解凍の引き金になることがあります。

・ひとりぼっちだ
ある体験がトラウマになったということは、そのとき「ひとりぼっちだ」「だれもわかってくれない」という思いがあったから。
日々の生活のなかで感じる孤立感が、引き金になることもあります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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