トラウマについて/2.トラウマの影響はなぜ長引くのか?【ストレスとトラウマの違い】

心の病気

危険が去っても元に戻らない状態がトラウマ

ストレスは心のひずみ。
ひずみを与えるものをストレッサーといいます。
通常、ストレッサーがなくなればひずみは解消されます。
しかし、トラウマの場合は残り続けます。

●限界を超えた力が加わると変形したままに

人間は出生直後から人とかかわり、世界とかかわるなかで発達を遂げていきます。
外界とのかかわりのなかで生じるストレスは、必ずしも悪いものではなく、成長や学びにつながる面もあります。

心には、多少のストレスは跳ね返す力があります。
こうした回復力をレジリエンスといいます。
レジリエンスが十分に働き心の状態が元に戻れば、ストレスの原因となった体験は思い出のひとつになります。
いつしか「よい経験だった」と思うことさえあるでしょう。
とてもそうは思えない「いやな思い出」であったとしても、そのために現在の心の働きが損なわれることはありません。

一方、限界を超えた力が加われば、心の状態はひずんだまま元に戻らなくなります。
体験そのものは終わっていても、心の状態は体験時のまま固まってしまいます。

ただ、変形したバネを巻き直せば弾力性が戻るように、心の状態も元に戻していくことは可能です。

■戻りの良し悪しを決める要因

心を「バネ」にたとえて、ストレスとトラウマの影響の違いを考えてみましょう。
バネは伸びたり縮んだりするもの。
縮んだバネが元の状態に戻らなければ、本来の役割を果たせません。

バネ、つまり心の状態が元に戻るか戻らないかを決める要因は、複数あります。

<体験そのものの大きさ>
よくある体験か、命にかかわるような過酷な体験かで、影響の残り方は異なる。

<体験のしかた>
いやな出来事をくり返し体験し、だれもそれに気づいてくれない場合、心の状態は元に戻りにくくなる。

<体験時の年齢>
心も体も未発達な子どもは、より一層、トラウマが残りやすい。

<体験後のケア>
「安全」という感覚が得られたか。
得られれば「終わったこと」になり、心は元の状態に戻りやすいが、得られなければ「終わらないまま」になり、心の状態は戻りにくい。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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