トラウマについて/2.トラウマの影響はなぜ長引くのか?【だれにでも起こること】

心の病気

トラウマ体験は3つの反応を引き起こす

「危ない!」と感じた瞬間、考えるより前に身体的な変化が生じます。
これはだれにでもみられる生理的なストレス反応で、トラウマ体験に直面したときもこれが起こります。

●身体的反応が先に立つ状態

危険な状況に置かれたとき、ふだんと同じように行動していたら命にかかわるおそれがあります。
そのため、脳が危険を察知したときには、それが「本当に危険なものかどうか」を判断する間もなく身体的な反応が起こるようなプログラムがしくまれています。
エネルギーと情報の流れが、通常とは異なる状態になるわけです。

下に示した「3つのF」のどのパターンを示すかは人によって異なりますが、いずれにしろ「こうしよう」と理性的に考える間もなく反応は生じます。

状況を自覚し、理解したときには、すでに手が出ていたり、逃げ出していたり、動けなくなっていたりします。
その結果、危機的状況を脱することができれば、徐々に元の状態に戻っていきます。

トラウマ記憶にはその状態が固定されます。
引き金が引かれると、エネルギーと情報の流れは非常時に逆戻りします。
危険時に起こる反応が、平常時にも出てきやすくなります。

■危険を感じたときの反応は3パターン

危険を感じたときにはストレス反応が起こり、身体的な変化が生じます。
そのパターンは3つあり、英語(ファイト、フライト、フリーズ)の頭文字をとって「3つのF」といわれます。
「危険は去った」「もう安心」という感覚が心の底から得られないかぎり、ストレス反応は続きやすくなります。

<闘争(Fight)>
危険に立ち向かい、脅威を与えるものや状況、人を攻撃し、打ち負かすことで現状を打破しようとする反応です。

<逃走(Flight)>
危険な状況から逃げ出すことで、命を守ろうとする反応です。
人づきあいを避けるといった回避行動は、逃走反応が固定化した症状の現れ方のひとつです。

<凍りつき(Freeze)>
あまりの恐怖に立ちすくみ、凍りついたように動けなくなってしまう状態。
闘うことも、逃げることもできない子どもが用いることのできる唯一の方法といえます。
副交感神経のうち、古い神経回路の働きが強まった状態です。

奈良 心理カウンセリングルーム
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