脳の働きが「心」のすべてではない
心は、とても広い概念で、さまざまなつながりのなかにあるものです。
そのつながり方を調節しているのも心の働きです。
だから心の傷、つまりトラウマが引き起こす調節障害は、さまざまな領域に影響を及ぼすのです。
●心は「頭の中」だけで生じるわけではない
著名な精神科医であるダニエル・シーゲル博士は、「心とは関係性や身体的なつながりのプロセスであり、エネルギーと情報の流れを調節するものである」と述べています。
これは、どういうことでしょうか?
生命活動にはエネルギーが必要です。
エネルギーが生み出す電気信号や化学物質を媒介として、情報を伝えあうことで脳と体はつながっています。
脳と体とのつながりを調節する過程で、脳の働きは重要です。
脳は体の一部ですが、神経細胞の興奮という形で伝わるエネルギーを情報として整理し、新たな流れをつくるという特殊な役割があります。
脳の働きは、心の主要な部分を占めているといえます。
一方で、脳の働きは「頭の中」だけで完結するものではありません。
体がとらえ、脳に送り出す信号によって、脳の働きは変わります。
自分の体内で起きていることだけでなく、だれかの言葉や表情などをとらえ、脳に信号として送り出すのも体の役割です。
この文章も、書き手が発した文字を感覚器官がとらえ、脳がその信号を受け止めることで情報となります。
エネルギー・情報はつねに流れ続け、適宜調節されています。
「頭の中」だけにとどまらない調節の過程が「心」といわれるものなのです。
奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史
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