トラウマについて/1.生きづらさをまねくトラウマの症状【なぜ気づきにくいのか?】

心の病気

だれにも言えない、覚えていない、聞かれない

日々感じている生きづらさがトラウマの影響によるものだとしても、周囲の人には理解してもらえなかったり、自分でも気づいていなかったりすることがあります。

●わかってもらえないからますます苦しくなる

「感情の調整がきかない」「自己否定感が強い」「対人関係がうまくいかない」といったことで悩んでいる場合、たとえばうつ病などと診断されることもあるでしょう。
ただ、トラウマの影響で起きているうつ症状は、薬が効きにくく、治りにくいことがわかっています。

一方で、原因となっているトラウマの存在は、トラウマ体験から長い時間がたてばたつほど、問題視されなくなる傾向があります。
「つらい体験はだれにでもある。それを乗り越えられないのは本人の問題」などと言われることもあります。
本人は「だれにも理解されない」「自分が悪い」などという思いをかかえ、ますます生きづらくなりやすいのです。

■トラブルがあっても……

トラウマによる症状を、周囲の人は「本人の問題」「性格が悪い」などという言葉で片づけてしまうことがあります。
本人も、トラウマと自分がかかえている悩みとの関連に気づきにくいことがあります。

・だれにも言えない
家庭内の問題や、性暴力を受けたことなどは、なかなか人に言えない、言えなかったという人が少なくありません。

●だれかに話した結果、問題に巻き込まれるのではないか、自分が責められるのではないかなどと心配する。
●過去にだれかに話しをしたとき、心配していたとおりマイナスの結果になった。
●災害や大きな事故などの場合、自分だけが生き延びたことに罪悪感をもっている。
●加害者などに「黙っていたほうがよい」と脅迫されたり、指示されたりする。
●日常的にくり返されていて、それが「間違ったこと」であると知らない。
●トラウマ=スティグマ(汚名・恥辱感)という意識が強い。
●だれに、なにを伝えればよいかわからない。

・覚えていない
トラウマ体験の記憶は、抜け落ちていることがあります。
覚えていない以上、トラウマがあると自覚されません。
身体的な症状だけが前面に出てくることも多く、心の問題は見過ごされがちです。

・聞かれない
眠れない、憂うつ感が消えない、原因不明の体調不良が続くなどといった症状で受診した場合、過去の体験まで詳しく聞かれないこともあります。

現在、現れている症状を抑えるための薬が処方されるだけ、改善がみられなければさらに薬が増えるだけといったことも、起こりやすくなります。

・結びついていない
今苦しんでいる症状と、これまでの体験が関連するとは思わない、思われないこともあります。
トラウマ体験から長い年月がたつほど、「そんな昔のことは関係がない」と考えられがちです。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

心理カウンセリングルーム ナチュラリー. では、「来訪・訪問カウンセリング」、及び、電話・ビデオ通話・メールによる「ネットカウンセリング」と、豊富なメニューを揃えております。
遠方の方におかれましても、どんなお悩みでも、どうぞお気軽にお問い合わせ下さいませ。

●来訪・訪問カウンセリング http://mental-naturally.com/visit/
●ネットカウンセリング   http://mental-naturally.com/internet/