トラウマについて/1.生きづらさをまねくトラウマの症状【対人関係の障害】

心の病気

安定的な人間関係が結べない

感情や認知、行動などの調整がうまくいかないと、安定した人間関係を築くことも難しくなります。
トラウマは、対人関係のあり方にも影響を及ぼすのです。

●自己調整ができないと、人との関係は安定しない

対人関係がうまくいかないという悩みは、だれしも多かれ少なかれあるものです。
関係性は相手との相互作用によって成り立つものなので、相手次第という面もあります。

ただ、トラウマによる各種の調整障害は、対人関係をより難しいものにします。
人とかかわる機会を避けたり、いつもイライラしていたり、安心できる相手には怒りをぶつけてしまったり……。
こうした状態が続けば、安定した関係は結びにくくなります。
対人関係に傷つき、さらに自己否定感やネガティブな感情が強まっていくことにもなりかねません。

■「うまくいかない」パターンのいろいろ

安定した人間関係を結び、維持するのはだれにとっても簡単なことではありません。
人とのかかわりのなかで生じたトラウマは、それをさらに難しいものにしてしまいます。

・ほどよい距離感を保ちにくい
だれに対しても、この人は安全か危険か、信用できるか、裏切られるのではないかという思いをもちながら接し、「トラウマ眼鏡」越しにそれを判断しているので、人とのほどよい距離感はとりにくくなります。

・相手への期待・評価が両極端になりやすい
信用できると思う相手には完璧さを求め、どこまでも受け入れてほしいと無制限に期待してしまいます。
しかし、その期待に応えられる人は少なく、裏切られたという思いを抱きがちです。

・過去の関係をなぞってしまう
「いやだな」と思うことがあったとき、それを相手のせいにして一方的に責め立てていると、関係は壊れてしまうこともあります。
相手と自分を、過去に経験した加害者と被害者の関係に当てはめてしまうと、こうした事態が起こりやすくなります。

・支配-被支配の関係から逃れにくい
人とのかかわりがもたらすトラウマは、さまざまな力の差のもとで生じます。
支配-被支配の関係もその一つです。
自分自身の操縦桿を自分よりパワーのある人に握られ、操られることで、対等な関係とはなにか、どうやって自己調整すればよいかわからなくなります。
支配-被支配の関係を逃れるには、まず対等な関係とはなにかを認識しつつ、自分をコントロールする力をつけていく必要があります。
それがうまくいかないと、再び支配-被支配の関係にはまり込みやすくなります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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