トラウマについて/1.生きづらさをまねくトラウマの症状【認知の調整障害】

心の病気

自分や相手、世界を否定的にとらえる

認知とは、ものごとや人に対する見方、考え方のこと。
トラウマ体験は、自分自身や相手、世界を見る目を変えて、ゆがませてしまうことがあります。

●「トラウマ眼鏡」は度の強すぎる眼鏡

トラウマ体験を「しかたがなかったこと」で済ませるのは難しいものです。
自分自身を責めたり、だれかのせいにしたりするのも無理はありません。

ただ、トラウマの記憶は色あせることがありません。
自分が悪いという思いを強めたり、だれも、なにも信用できず、つねに疑いの目でものごとをとらえやすくなったりします。

再びトラウマ体験となるような危険を見落とさないために、「眼鏡」は役に立つかもしれません。
しかし、度の強すぎる「トラウマ眼鏡」は、目に見えるものの姿をすべてゆがませます。
安全か危険か、かえってわからなくなるおそれもあります。

■「ありのまま」をとらえられない

トラウマ体験後、危険を避けるためにものごとや人がより疑わしく見える「トラウマ眼鏡」を手放せなくなることがあります。
その眼鏡をかけ続けていると、自分や相手のありのままの姿をとらえにくくなります。

・トラウマを負うと……
●自分や相手、世界への信頼感がくつがえされ、認知の根底に否定感が固定される
●子ども時代に経験すると、そもそも信頼感が育ちにくいことも

・世界を否定的にとらえがち
理不尽なことが起きたこと、だれにも守られない、安心できる人も場所もないと感じることで、世間・世界への信頼感は損なわれていきます。

・相手を否定的にとらえがち
性暴力や虐待などがトラウマになっている場合、人を信頼することはたいへん難しくなります。
一方、知らず知らずのうちに加害者の考えを取り込み、加害者を理想化してしまうこともあります。
信用しないことと理想化することは相矛盾するようですが、いずれも合わない眼鏡をかけた目で相手の姿を見ているという点では共通しています。

・自分自身を否定的にとらえがち
トラウマを負ったのは「自分のせい」ではありません。
「つらい目にあって当然の人」など、だれもいません。
けれど、それならなぜ自分が、なぜ自分だけが、という思いはなかなか消えず、自分が悪いという考えにとらわれやすくなります。

奈良 心理カウンセリングルーム
ナチュラリー. 鍛治 剛史

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